2000 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児期における情動制御機能の発達とその病理に関する基礎研究-満期産健常児と早産児の比較を通して-
Project/Area Number |
12410023
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
陳 省仁 北海道大学, 教育学部, 教授 (20171960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 信子 北海道浅井学園, 短期大学部, 講師 (20320575)
高谷 理恵子 福島大学, 教育学部, 講師 (90322007)
氏家 達夫 福島大学, 生涯学習教育センター, 教授 (00168684)
金沢 創 三菱化学, 生命科学研究所, 特別研究員(研究職)
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Keywords | 情動制御 / 満期産児 / 早産児 / 家庭訪問 / 面接 / 顔認知 / 入眠行動 / 添い寝 |
Research Abstract |
1. 札幌(満期産児23名、早産児5名)、福島(2名、2名)及び東京(5名、3名)において研究対象者を募集し、家庭訪問観察・養育者面接を実施し始めた。家庭訪問と観察は最初の6か月間において、2週間おきに実施し、対象児の泣き・ぐずりと養育者の対応の仕方が主な観察内容である。予定とし1回の観察は約2時間弱であり、その中で対象児がぐずったり泣いたりする場面を約10分間ビデオ撮影及び録音する。3か月から6か月まで各月に4種の顔刺激図形を提示し、対象児の反応をVTRによって録画する。 2. 研究補助者の2週間毎の家庭訪問以外に、生後2か月以降1歳まで、対象児の「寝起き」についてビデオ観察撮影を養育者に依頼する。また、上述家庭訪問の時、2週間における対象児の睡眠パターン、入眠時の行動及び「寝起き」の際の行動(泣き、ぐずり、指吸い、毛布、ぬいぐるみの使用など)、添い寝の有無などについて養育者に尋ねる。 3. 上述以外に、対象児の養育者に対して育児観や対象児の気質的特徴、情動表出、養育者自身の愛着関係などについて面接を行う。生後6か月ころから養育者の情動的社会化の方略について面接或いはアンケート調査を実施する予定である。 4. 生後5から6か月ころ、対象児とその養育者に研究室に来てもらい、約20-30分間の半構造化場面における親子の相互交渉を観察する予定である。同時に対象児の情動制御の特徴を捉えるアンケートをも実施する。
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