2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12450057
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
竹内 芳美 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (50107546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 徹 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (20313421)
森重 功一 電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (90303015)
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Keywords | 6軸制御加工 / 振動切削 / メインプロセッサ / ポストプロセッサ / 軟質材 / マシニングセンタ |
Research Abstract |
加工の難しい複雑形状部品を一度の取り付けで加工できれば、工程変更を不要にし、ひいては高能率化、高精度化をもたらす。回転工具を用いた5軸制御までの加工では、加工箇所に円弧状の削り残しを生じ、創成形状が限定される。このような形状の加工には形彫り放電加工を用いているが、電極の準備や工程変換・段取り替えなどを必要とする。これらの制約を解決する方法として、非回転工具を用いた6軸制御加工法があるが、6軸制御加工法は切削速度が低く、硬性材はまだしもアルミのような軟性材ではむしれが生じ、折角の利点を損ねている。そこで、超音波振動工具を適用し、6軸制御で自在に複雑形状を加工できるシステムを研究した。本年度の研究実績は次のようにまとめられる。 1.振動発生装置に接続された数種類の振動工具を6軸制御加工用工具として使用できるよう基礎実験を行い、その特性を把握した。 2.加工中の工具振動や工作機械の変位を購入予定の非接触変位センサでリアルタイムで計測し、面精度に及ぼす影響を調べ、高品質加工の基礎を確立することができた。 3.ワークステーションで3次元CADシステムを高速に処理するとともに、6軸制御加工用の工具経路を生成するCAMシステムの中核となるメインプロセッサの一部を開発できた。メインプロセッサとは、工具と工作物が干渉をしないような工具位置・姿勢を6軸制御工具経路(CL)データとして出力するものである。 4.出力されたCLデータをもとに、すでに開発した汎用ポストプロセッサを使ってNCデータを生成し、現有の6軸制御マシニングセンタで加工実験を行った。 5.加工実験によって振動切削性能を調べ、工作物表面粗さを評価し、適切な加工条件を得た。
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