2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12450114
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
竹内 伸直 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (80005420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 正和 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教授 (20236368)
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Keywords | 地震電磁気 / 大気電気 / 地震電気 / 地震観測 / 大気電気変動信号 / 静電アンテナ |
Research Abstract |
地震発生に関連すると予想される大気電気変動信号は非常に微弱であり、これを検出するためには感度の非常に優れた観測システムの導入が決定的に重要となる。このために、大型静電アンテナを製作して非常に微弱な変動信号を継続して観測することを計画し、静電アンテナ建設など具体的な観測システムの整備を行った。静電アンテナはアルミニュウ板とステンレス・アングルとで構成された、辺が4mの正方形の電極であり、これをステーションポスト碍子で地上高約3mに固定してある。観測信号はアナログーディジタル変換器により0.5秒サンプリングで、自動的にハードディスクに記録される。アンテナの近傍には、観測信号を記録するデータ処理システムを収納するための観測小屋を設置し、空調機の導入により無人で長期間の観測を可能としている。 地震と関連する電磁気変動信号を記録したとして、その発信地点を決定するためには、一辺が40km程度の三角形から構成される3箇所以上の地点での観測が絶対条件として必要である。この条件を満足するように、アンテナの設置場所として、秋田県本荘市の秋田県立大学本荘キャンパス、秋田県協和町の秋田県立大学セミナーハウス、秋田県仙南村の農村広場の3カ所を選定し、大型静電アンテナ他の観測設備の設置を完了した。このほぼ正三角形を形作る地域内外には100年以上前に非常に大きな地震が発生しており、また全国で要注意とされている12本の活断層のうちの1つである北由利断層帯が存在する。 平成12年8月から静電アンテナの豪雪地での耐気候テスト、観測システム全体の調整および試験的なデータ収集を継続しており、本研究の2年目となる平成13年度から本格的な観測の継続を開始する予定である
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Research Products
(2 results)