科学教育への科学史導入の意味とその教材化に関する包括的研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12480001
• Research Institution: Ritsumeikan University
• Principal Investigator: 兵藤 友博 立命館大学, 理工学部, 教授 (20278477)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 永田 英治 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (20164428) ; 岡本 正志 京都教育大学, 教育実践総合センター, 教授 (70149558) ; 中村 邦光 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (60059201) ; 東 徹 大阪府教育センター, 主任研究員 (30132939) ; 杉山 滋郎 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30179171)
• Keywords: 科学史教材 / 理科教育 / 理科基礎

Research Abstract

本研究は、科学史が本格的に導入される新科目「理科基礎」の高校理科への設置にともない、教育現場に役立つ科学史教材集を作成することを目的としておこなわれているものであるが、第2年度に入り、いよいよその具体化のための準備が整いつつある。その第2年度の研究実績の概要は以下の通りさある。
(1)科学史教材集の体裁について骨子がまとまった。
(2)科学史教材集のトピックス項目の選定について物理学史、化学史、生物、医学史、地学、天文学史の分野に分けて作業おこない、その項目検討をおこなった。
(3)科学史教材集のトピックス項目の見本原稿について、研究分担者ならびに研究協力者の助力を得て、試案を前記の四つの分野毎に作成し、その検討をおこなった。
(4)来年摩より『理科基礎』が導入されるが、そこでの科学史研究の役割を検討する、シンポジウムを開催し、その基本的意義、想定される事態、教科書づくりなどで表出されたことなどについて討議をおこなうと共に、望ましいあり方について協議した。
(5)理科教育に役立つ科学史タイトルについて、前年度に引き続き、集約作業をおこなった。

Research Products

• [Publications] 梶雅範: "「理科基礎」の教科書づくりにかかわって"科学史研究. 219. 163-166 (2001)
• [Publications] 北林雅洋: "教育における「情報化」と科学史研究の役割"科学史研究. 219. 168-170 (2001)
• [Publications] 兵藤友博, 中村邦光 他: "シンポジウム:新科目『理科基礎』の実施に向けて-科学史研究の役割-"科学史研究. 219. 161 (2001)