2001 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者が生活しやすい環境づくりに関する研究-家政学各分野の学際的研究-
Project/Area Number |
12480023
|
Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
西村 一朗 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (30043186)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畠山 絹江 京都女子大学, 短期大学部, 教授 (80077429)
中山 徹 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (60222171)
小城 勝相 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (10108988)
水野 弘之 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (70117977)
小野木 禎彦 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (70026201)
|
Keywords | 高齢者 / 生活 / 家政学 / 環境 |
Research Abstract |
今年度は以下の2分野について検討を行った。 (1)食物関係 (1)生活習慣病の予防には各自の健康管理が重要であり、そのための知識が必要となるが、生活習慣病について分かりやすい一般向けの本を出版した。 (2)フラバスタチンというコレステロール低下薬に動脈硬化予防効果があることを発見した。 (3)ビタミンCは調理、保存中にデヒドロアスコルビン酸(DHA)に酸化される。DHAの栄養価はこれまでビタミンCと等価と考えられてきたが、実際にはビタミンCの1/10の価値しかないことがわかった。本研究はビタミンCの栄養所要量を考える上で、極めて重要な発見である。 (2)衣服関係 (1)西宮市で毎日アクティブに行動している、健常の高齢者の衣服についての聞き取り調査結果を行った。この調査結果を検討し、行ったアンケート内容を少し改良した。改良したアンケート内容で再度聞き取り調査を行い、現在集計を行っている。調査方法としてアンケート調査が適切であると判ったので、他地域にも調査範囲を拡げ、アンケート調査を行う予定である。 (2)健康な高齢婦人(60歳以上)を対象に、ライフスタイルや衣服の購買行動、着装などについて意識調査を行い、衣環境の実態を把握するとともに、高齢婦人のファッションニーズについて検討した。また、クラスター分析を行い、高齢婦人のタイプ分類を行った。その結果、ライフスタイルは趣味をもち、散歩、旅行、買い物など積極的に行動している人が多く、70歳までの人は、自分を高齢者だと思っていない人が40%であり、衣服の着装によって若く見せたい人が80%であった。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] S.Aoki, K.Ikeda, M.Yamamura, S.Kojo: "Protective effect of fluvastatin on degradation of apolipoprotein B by radical reaction in human plasma"Biol. Pharm. Bull. 24. 123-126 (2001)
-
[Publications] Y.Ogiri, F.Sun, S.Hayami, A.Fujimura, K.Yamamoto, M.Yaita, S.Kojo: "Very low vitamin C activity of orally administered L-dehydroascorbic acid"J. Agric. Food Chem. 50. 227-229 (2002)
-
[Publications] 林 仁美, 畠山 絹江, 奥村 薫, 福井 弥生: "高齢者の衣生活に関する研究"日本家政学会第54回大会研究発表要旨集. (2002)
-
[Publications] 小城 勝相: "生命にとって酸素とは何か-生命を支える中心物質の働きをさぐる"講談社ブルーバックス. (2002)