2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12490001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
梶原 景昭 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10116014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
権 錫永 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40301858)
天野 哲也 北海道大学, 総合博物館, 助教授 (90125279)
宮武 公夫 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (50291993)
西部 忠 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (50261269)
越野 武 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70001146)
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Keywords | 北方圏 / 北方文明 / 異文化共存 / 地域交流 / 文化政策 / 地域開発 / 国際関係 / 都市文化 |
Research Abstract |
平成12年度は5回の研究会議を開催し、本研究計画実施のための方法と全体テーマ、個別研究テーマを再確認するとともに、進捗状況についてそれぞれ発表を行った。 また海外実地調査については、極東ロシア(平成12年9月)、大韓民国(平成12年9月および平成13年3月)において実施した。極東ロシア実地調査では、ハバロフスク、ウラジオストック両市で、北方都市文化の実態調査、北方文明をめぐる文献資料調査、研究機関および政府機関における関係者、識者に対する集中的インタビュー調査を実施した。大韓民国では、政府・民間でのユーラシア・中央アジア政策と民間企業の進出に関わるインタビュー調査、韓国における「北方観」の言説をめぐる文献資料調査を行った。 今年度は、日本国内の戦後期を中心とした「北方」に関する関連研究分野の文献の収集と検討、政府機関の「北方政策」の概要の把握、「北方」をめぐるさまざまな言説の検討を行い、本研究計画の基礎となる文献資料調査と、資料の検討をほぼ終了した。それぞれの学的分野にとどまらぬ、いわゆる「北方言説」の総合的な検討はこれまで殆ど行われておらず、この研究計画のひとつの貢献と考えている。 実地調査については現在、研究班として、また個別に成果の発表を準備中である。今回実地調査に協力を賜った(たとえばロシア極東科学アカデミー、ハバロフスク市政府など)関係機関からは、本研究計画のテーマに強い関心が寄せられ、本格的な共同研究をさらに推進する旨の提案が寄せられている。 初年度の研究は国内・外で順調に進捗し、現在そのとりまとめを行うとともに、二年度の詳細な研究計画を作成中である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 梶原景昭: "残された大きな『欠落』"インテレクチュアル・キャビネット. 28. 6-7 (2000)
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[Publications] 権錫永: "アジア大平洋戦争期における意味をめぐる闘争(1)-序説-"北海道大学文学研究科紀要. 102. 1-47 (2000)
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[Publications] 越野武(共著): "釧路市中心市街地の形成過程"日本建築学会北海道支部研究報告集. 73. 305-308 (2000)
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[Publications] 越野武(共著): "宮城県における歴史を生かしたまちづくり:県内6市町の事例について"日本建築学会北海道支部研究報告書. 73. 323-326 (2000)
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[Publications] 西部忠: "コミュニケーションとしての貸幣-地域通貨の意義と可能性-"アステイオン. 53. 127-162 (2000)
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[Publications] 天野哲也: "サハリン南部・アムール中流域の遺跡調査"北アジア調査報告. 2. 31-33 (2001)
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[Publications] 宮武公夫: "テクノロジーの人類学"岩波書店. 229 (2000)
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[Publications] 瀬戸口剛(共著): "成熟都市の住宅地改善-アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・ロシア-"日本建築学会. (2000)