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2002 Fiscal Year Annual Research Report

日本、ブラジル、米国における日系移民の異文化適応問題と精神健康の医療社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 12490011
Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

朝倉 隆司  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00183731)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 朝倉 京子  新潟県立看護大学, 看護学部, 助教授
中山 和弘  聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (50222170)
園田 恭一  東洋大学, 社会学部, 教授 (20009898)
Keywords日系ブラジル人 / 日系アメリカ人 / 精神健康 / 差別の認知 / 労働環境 / 日本;ブラジル;アメリカ / 異文化適応 / 国際情報交換
Research Abstract

今年度の研究実績は,1 滞日日系ブラジル人の調査の学会発表,2 日系アメリカ人調査の完了とその分析,3 ブラジルにおける日系人調査の1回目の実施の3点である.
1.静岡健康・長寿学術フォーラムと日本公衆衛生学会で研究発表を行った.後者では,日系ブラジル人の日本の職場における差別体験の実態とそれが精神健康に及ぼす影響を中心に報告した.米国の先行研究では認知的差別尺度の得点が18.9±7.69であつたのに対し,本対象者では25.5±9.92とかなり高いことがわかり,多変量解析の結果,精神健康へ及ぼす影響も有意であった.さらに,職場環境では,「問題なし」と回答した者は11.3%に過ぎず,71.2%が「騒音」を上げ,41.7%が「粉塵」,28.2%が「高温」を指摘しており,不良な労働環境下で働いていることが指摘できる.また,仕事の負担感では,仕事により精神的に消耗することが「かなり」「非常に」ある者が22.4%,肉体的消耗では,34.0%が「かなり」以上強く感じており,仕事のストレスを子ども・家族にぶっけることが「ときどき」以上の頻度である者が38.4%を占め,精神的ストレスの大きさが推測された.
2.2002年夏から1年間をかけて,日系人団体等の協力を得て日系アメリカ人の調査協力者を募集し,男性223人,女性330人の調査対象者が得られた.2世(22.4%),3世(44.3%)が中心で,81.2%が他のエスニックとの混血ではなかった。また,89.3%が非喫煙者であり,ライフスタイルもアメリカ社会のものに近いといえる.
3.2003年の8月から9月中旬にかけて,ブラジルにおいて日系人調査の1回目を実施した.フィールドは,これまで日系人が少ないことから調査が行われてこなかったノルデステ地方のペルナンブッコ州レシーフェ市の市部と戦後移住者の多いボニート植民地,バイア州サルバドール市部,ジュアゼイロ移住地,ジョタカー植民地を訪問し,日系人団体を通し調査依頼とヒアリングを行った.現在の調査票の回収状況は147部である.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 朝倉隆司: "地域社会における生活基盤と健康問題"第7回静岡健康・長寿学術フォーラム記録集. (印刷中). (2003)

  • [Publications] 朝倉隆司, 中山和弘: "滞日ブラジル人の労働条件と心身の負担-東海地方における調査から-"日本公衆衛生学雑誌. 49巻10号特別付録. 959 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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