2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12554038
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
小林 宏光 石川県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20225535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安河内 朗 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (20136568)
綿貫 茂喜 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (00158677)
中山 栄純 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (70326081)
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Keywords | 心拍変動 / 自律神経 / 交感神経 / 副交感神経 / HRV / 呼吸 / MS-WINDOWS / Visual BASIC |
Research Abstract |
本研究課題は心拍変動測定専用の測定・解析ソフトウェアを、最新の32ビットWindowsアプリケーションとして開発し、無償で一般公開することを目的としている。心拍変動解析が可能な市販アプリケーションは既にいくつか存在するが、これらは主として工学的見地から作られており、統計的・信号処理的には多彩な解析が可能となっているものの、心拍変動に関する生理学的な考察に欠けているように思われる。特に心拍変動の測定・解析において呼吸を一定にコントロールすることが結果の安定性・信頼性に大きく影響することが研究代表者らの過去の研究によって明らかになっている。本課題で開発するソフトウェアは周波数解析等の解析機能は比較的シンプルなものにする代わりに、呼吸の影響に関しては厳密に取り扱うことを開発の目標としており、無償配布することに加えてこの点でも既存の商用ソフトウェアと差別化できるものと考えられる。 このように本課題では呼吸に注目することが開発の特徴となるので、呼吸をどのように測定するかがシステム構成上の重要なポイントとなる。本年度は呼吸流量測定器として差圧トランスデューサを導入した。この差圧トランスデューサは必ずしもヒトの呼吸流量測定用に作られているわけではないので、採気マスク・チューブ等の改造を現在行っている。また計測用コンピュータにAD変換ボード、ドライバ、開発ソフトウェアをインストールし、Visual BASICからのAD変換ボードのコントロールモジュールを開発中である。現段階でマイクロサイエンス社製AD変換ボードADM-682PCIに関しては基本的なコントロールモジュールの動作が確認できた。研究代表者及び分担者はMS-DOS上での心電図解析ソフトウェアの開発実績があるので、今後はこの心電図解析アルゴリズムをWINDOWSアプリケーションに移植する作業を開始する予定である。
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