2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12557152
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
前田 健康 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40183941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 規孝 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90313527)
山本 仁 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80265165)
大島 勇人 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70251824)
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Keywords | チタンインプラント / 組織反応 / インプラント周囲上皮 / 骨性結合 / 神経線維 / CGRP / PGP9.5 / インプラント植立モデル |
Research Abstract |
1.ラット上顎骨インプラントモデルにおける骨性結合獲得過程 ラット第一臼歯を抜歯し、一ヵ月後に純チタン製インプラントを植立し、経日的に、組織学観察を行った。植立初期にはインプラント窩洞周囲には炎症性細胞浸潤が認められたが、植立後5日ごろから既存骨方向からインプラント体に向かって、新生骨の形成が観察された。経日的に、新生骨形成量は増加し、植立後30日までにインプラント周囲全面が新生骨で覆われた。 2.ラット上顎骨インプラントモデルにおけるインプラント上皮の再生過程 同実験モデルにおけるインプラント周囲上皮の再生過程を組織学的に観察したところ、インプラント窩洞形成により破壊された口腔粘膜上皮は、植立後10日までにインプラント体に沿って根尖側方向に増殖し、植立後15日までに正常ラット接合上皮と同じような組織形態を示した。 3.インプラント周囲上皮における神経の再生過程 インプラント周囲上皮における神経の再生過程をPGP9.5とCGRPの免疫組織化学で検討したところ術後5日までは上皮周囲には神経線維はまったく観察されなかった。10日になると上皮基底部周囲に神経線維が集積しはじめ、術後15日で上皮内に進入していた。骨性結合が獲得された20-30日では神経線維の再生は終了しているように観察されたが、その分布密度は正常のものより同等あるいは少なかった。 4.サンドブラスト処理したインプラント体の植立 酸化アルミニウムでサンドブラスト処理し、表面を粗造にしたチタンインプラントを植立し、組織反応を表面が滑沢なものとの反応を比較した。両者ともに既存骨より新生骨の形成が観察され、その骨性結合獲得までの期間に差はなかった。 5.研究計画レビュー 今年度まで得られた研究成果を韓国延世大学Han-Sung Jung教授にレビューを受けた。
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