2002 Fiscal Year Annual Research Report
欧米諸国における対発展途上国教育援助政策・手法に関する比較研究
Project/Area Number |
12571013
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
黒田 一雄 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 助教授 (70294600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤村 信英 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 助教授 (30294599)
長尾 眞文 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (10304461)
二宮 晧 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70000031)
堀田 泰司 広島大学, 留学生センター, 助教授 (40304456)
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Keywords | 国際教育協力 / 手法 / 専門家 / フランス / フィンランド / アフリカ / アメリカ比較国際教育学会 / 国際教育協力論集 |
Research Abstract |
本年度はまず、日本では先行研究が乏しいフランスの国際教育協力について、追加の情報・資料の収集を行った。また北欧諸国のうちフィンランドについても、トマス・タカラ教授(タンペレ大学)を招致しセミナーを開催し、同国の国際教育協力について新しい情報を得るとともに、この分野での北欧諸国の政策・手法の特質についての知見を得た。 さらには、国際協力事業団の専門家として派遣されていた黒田則博(前研究代表者)は、日本人派遣専門家の役割を事例として、欧米と比較した日本の国際教育協力手法の特質について、自らの経験を基に本課題の枠組みの中で調査・研究を行った。 本年度はまた本研究の最終年度であり、成果の取りまとめやその発表を行った。上記のフランスの国際教育協力の実情については、堀田(研究分担者)がその成果を日本比較教育学会第38回大会で発表したほか、坂井(研究協力者)との連名で『国際教育協力論集』に論文を発表している。また黒田則博も上記の調査・研究を論文としてまとめ、同『論集』に発表している。 さらには、黒田一雄(研究代表者)、澤村(研究分担者)、黒田則博他が、平成13年3月のアメリカ国際比較教育学会(Comparative and International Education Society)第45回大会において研究の中間発表を行ったのに続いて、平成15年3月の第47回大会では、本研究の成果をまとめる形で、欧米諸国と比べた日本の対アフリカ教育協力の特質について発表を行った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 松原岳行: "ドイツの教育援助政策は変わるか?-連邦経済協力省(BMZ)『特報』から見えるもの-"国際教育協力論集. 第5巻第1号. 151-162 (2002)
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[Publications] 堀田泰司, 坂井一成: "フランスの教育援助政策の現状と課題"国際教育協力論集. 第5巻第2号. 151-162 (2002)
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[Publications] 黒田則博: "国際教育協力長期専門家に関する-考察-インドネシアでの経験から"国際教育協力論集. 第5巻第2号. 33-43 (2002)