2000 Fiscal Year Annual Research Report
ベラルーシ、ウクライナ、ロシアにおけるチェルノブイリ原発事故研究の現状調査
Project/Area Number |
12572036
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今中 哲二 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (90109083)
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Keywords | チェルノブイリ / 原発事故 / ベラルーシ / ウクライナ / ロシア |
Research Abstract |
今年度は3年計画の初年度として、3度の海外調査を行い、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ各国を訪問し、旧知の研究者に対し本研究への協力を要請するとともに、チェルノブイリ原発事故に関連した国際会議に参加したり現地の研究所を訪問して、意見の交換や研究の現状に関する情報・資料の入手を行った。海外調査の概略は以下の通りである。 ・平成12年9月4日〜19日:(ロシア)ドゥブナ市の合同核研究所、オブニンスク市の放射能医学研究センター、モスクワ市のエコロジー進化問題研究所を訪問。ドゥブナ市で開かれた「放射線生物学・放射能生態学・進化に関する最新問題」国際会議(9月6日〜9日)に参加。 ・平成12年11月19日〜12月4日:(ロシア)モスクワ市の一般遺伝学研究所、(ベラルーシ)ゴメリ市の森林学研究所、ミンスク市の放射線生物学研究所、(ウクライナ)キエフ市の核研究所を訪問。モスクワ市で開かれた「世紀の変わり目における放射線遺伝学の諸問題」国際会議(11月20日〜24日)に参加。 ・平成13年3月4日〜11日:スロバキア共和国リプトフスキ・ミクラシ市で開催された「環境・技術・社会的事故に関するモデル開発国際ワークショップ:チェルノブイリ事故から15年」(3月4日〜9日)に参加。 以上の海外調査をふまえ、本調査研究の主要な作業として、ベラルーシ、ウクライナ、ロシア各国の研究者によるチェルノブイリ事故に関する興味深い研究の論文集をまとめることとした。現在、その論文集への執筆依頼者のリストを作成しているところである。旧知の研究者ら5名(ベラルーシのMatskoとMalko、ウクライナのNasvitとTykhy、ロシアのYaroshinskaya)には、そうした作業を遂行するにあたってのアドバイザーとして協力してもらうこととなった。 一方、国内での作業としては、チェルノブイリ事故に関する日本国内での新聞報道の整理、ならびに旧ソ連共産党関係のチェルノブイリ事故資料の翻訳に取りかかっている。
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Research Products
(1 results)