2001 Fiscal Year Annual Research Report
ベラルーシ、ウクライナ、ロシアにおけるチェルノブイリ原発事故研究の現状調査
Project/Area Number |
12572036
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今中 哲二 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (90109083)
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Keywords | チェルノブイリ / 原発事故 / ベラルーシ / ウクライナ / ロシア |
Research Abstract |
平成13年度は、7月にロシア、10月にウクライナとベラルーシを訪問し、チェルノブイリ事故に関する現地の研究状況調査を行うとともに、平成14年2月には、ウクライナ科学アカデリミー・サイバネティックス研究所のTykhyy博士を日本に招聘した。今中が今年度に訪問した主な研究所は以下の通りである。 ・ロシア科学アカデミー・エコロジー進化問題研究所(モスクワ) ・ロシア科学アカデミー・一般遺伝学研究所(モスクワ) ・ロシア医学アカデミー・医学放射能研究センター(オブニンスク) ・ロシア農業科学アカデミー・農業放射能エコロジー研究所(オブニンスク) ・ロシア緊急事態省・緊急放射線医学センター(サンクトペテルブルグ) ・ウクライナ科学アカデミー・サイバネティックス研究所(キエフ) ・ウクライナ科学アカデミー・核研究所(キエフ) ・ウクライナ医学アカデミー・放射線医学研究センター(キエフ) ・ベラルーシ科学アカデミー・放射線生物学研究所(ミンスク) ・ベラルーシ科学アカデミー・放射線物理化学問題研究所(ミンスク) ・ベラルーシ保健省・放射線医学臨床研究所(ミンスク) 上記各研究所の研究者と、チェルノブイリ事故研究の現状について議論を行うとともに、興味深い研究については、これまでの研究結果をまとめた論文の作成を依頼した。依頼した論文の数は、ロシア7編、ウクライナ9編、ベラルーシ6編の計22編で、現在、作成された論文レビューと編集作業を実施している。 また、国内での作業としては、チェルノブイリ事故当時に設置されたソ連共産党中央委員会政治局特別作業班の秘密議事録の翻訳を行うとともに、1986年4月に事故が発生して以来のチェルノブイリ事故に関する日本国内での新聞報道の整理を行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T.Imanaka: "Assessment of External Dose to Inhabitants Evacuated from the 30-km Zone Soon after the Chernobyl Accident"РАДИАЦИОННАЯ ЪИОЛОГИЯ, РАДОЭКОЛОГИЯ. 40. 582-588 (2000)
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[Publications] 今中哲二: "チェルノブイリ原発事故とその放射能災害の概要"ロシア研究. 33. 79-99 (2001)