2000 Fiscal Year Annual Research Report
窰洞の持続的発展可能な近代化による中国黄土地域の農村と都市の環境保全
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12574008
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
吉田 燦 日本大学, 理工学部, 教授 (20102428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 泰子 日本大学, 短期大学部, 助教授 (90269499)
川西 利昌 日本大学, 理工学部, 教授 (60060034)
関口 克明 日本大学, 理工学部, 教授 (20059819)
蜂巣 浩生 日本大学, 理工学部, 助手 (30228481)
早川 朝康 日本大学, 短期大学部, 講師 (70238088)
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Keywords | 中国 / 窰洞 / 地中住居 / 黄土高原 / 躯体内温度 / クールチューブ / 太陽光発電 / ライトシェルフ・光ダクト |
Research Abstract |
1.プロジェクトの基礎データとなる既存窰洞3種の住環境計測結果を学会にて報告した。 ・平成12年度日本建築学会大会 中国黄土地域におけるヤオトン(窰洞)の環境調査と持続的発展可能な近代化に関する試み その6〜8 ・Energy and Environment of Residential Buildings in China 2000年 The Environmental Practical Research on Yao-Dong Dwellings around Green Settlement in the Loess Plateau of China 2.中国側が企画計画した独立2層型窰洞を新築し、夏季・冬季の住環境測定をした。 ・夏季測定項目(2000/8/5-21中国・延安市) 1.温湿度、2.室内温度分布及び時間変化、3.壁面温度及び熱流、4.躯体内温度、5.CO2濃度、6.ラドン発生量、7.室内換気量、8.クールチューブの熱交換、9.室内照度分布、10.ライトシェルフによる室内照度、11.日射量、12.太陽発電量、13.住民視力測定 ・冬季測定項目(2000/12/10-24、同上) 1〜4、5〜7、9〜12、グローブ温度、室内気流、CO濃度、境界面保守率、光環境アンケート、Laeq、残響時間周波数特性、室内ベクトル温度 測定結果より以下に特徴を挙げる。新型窰洞は独立二層型にサンルームを付したタイプで、冬季の外気温度差を緩和し、作業スペースの拡大を狙った結果、冬季はサンルームを隔てた1階居間で1日安定した高い温度を維持し、在来窰洞と同等以上の温熱環境が得られ、一方2階では北側壁面から熱の流出が観測され、検討項目である。夏季のサンルームは室内が高温で換気効率が悪い為工夫が要される。換気効率を改善し、北側外壁面の熱抵抗を増すことで、既存窰洞の以上環境が期待できる。これらの結果は次年度中国政府並びに国際会議IAQに報告予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 浅見幸子,吉田燦 他4名: "中国黄土地域におけるヤオトン(窰洞)の環境調査と持続発展可能な近代化に関する試み その6 冬季窰洞の駆体内温度測定結果"日本建築学会梗概集. D-1分冊. 891-892 (2000)
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[Publications] 加藤未佳,吉田燦 他4名: "中国黄土地域におけるヤオトン(窰洞)の環境調査と持続発展可能な近代化に関する試み その7 ライトシェルフを用いた光環境改善に関する検討"日本建築学会梗概集. D-1分冊. 893-894 (2000)
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[Publications] 太田裕司,吉田燦 他4名: "中国黄土地域におけるヤオトン(窰洞)の環境調査と持続発展可能な近代化に関する試み その8 窰洞奥部における光ダクトの有効性に関する検討"日本建築学会梗概集. D-1分冊. 895-896 (2000)