2003 Fiscal Year Annual Research Report
中国南東部地域における鉱物鉱床の分布特性および資源量予測のための基礎研究
Project/Area Number |
12574012
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金田 博彰 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10092181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 祥一 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術部, 教授
高木 秀雄 早稲田大学, 教育学部, 教授
正路 徹也 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (40011093)
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Keywords | 新疆ウイグル / アルタイ銅金鉱床帯 / 東天山銅金鉱床帯 / イリ金鉱床帯 / 崑崙山脈 / タリム砂漠 / タクラマカン砂漠 / 石油・天然ガス鉱床 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画 中国の地質区は、ほぼ東西の境界線で北より、シベリアプレート(Siberia Plate)、タリム〜北中国プレート(Tarim-North China Plate)、中央オロジェニックベルト(Centaral Orogenic Belt)、南中国プレート(South China Plate)、チベット〜雲南プレート(Tibet-Yunnan Plate)、インドプレート(Indian Plate)に分けることができる。現在、日本を始め世界の先進国においては新たな資源の発見・開発はほとんど無いといってよい。特に、日本は資源品国の代表である。これに対して、開発途上国の代表である中国は、今でも全土から数多くの新たな鉱物鉱床の発見がみられる。鉱種は、銅、鉛、亜鉛、金・銀、錫、タングステン、マンガン、レアアース(REE)、ウラン、鉄など、極めて多伎に渡っている。本年度は、中国新彊ウイグル地域を調査・研究した。新彊ウイグルは、中国西端部に位置し、面積は日本の数倍に相当する。また、地質区では、シベリアプレート西端域、タリム〜北中国プレートの西端域、中央オロジェニックベルト西端域などに相当する。新彊ウイグルは、大きく2つの盆地より構成され、北部のタリム盆地、南部のタクラマカン盆地よりなる。それぞれ北部からアルタイ山脈、天山山脈、されに南端域を崑崙(コンロン)山脈で境される。また、この2盆地はほとんどが砂漠であり、タリム砂漠、タクラマカン砂漠として知られる。これら砂漠地帯は有望な石油・天然ガスの産出地であり活発に採掘されている。鉱物鉱床の産出地帯として、アルタイ山脈近傍のアルタイ銅金鉱床帯と天山山脈沿いの東天山銅金鉱床帯と西域のイリ鉱床帯が有望である。アルタイ銅金鉱床帯に分布する代表的な鉱床は、ドナサライ金鉱床、サルブラク金鉱床、サドウ金鉱床、サルコブ金鉱床、カラトング銅ニッケル鉱床、アシュレ銅亜鉛鉱床、カカタレ鉛亜鉛鉱床等である。一方、天山山脈沿いには、東側のアーシ金鉱床、ワンフエン金鉱床、シータン金鉱床、カングル金鉱床、ラマスウ銅鉱床、トウウ銅鉱床、西側のイリ金鉱床がある。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 金田博彰: "地球砂漠化の現状認識-パキスタン、バロチスターン州チャガイ地域を例として"鉱山. 55・4. 14-28 (2002)
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[Publications] Shon, W., Shoji, T., Kaneda, H.: "Chemical properties of hydrothermal alteration of Li- or Na- borosilicate glasses"Jour.Min.Mat.Process.Inst.. 118・6. 301-310 (2002)
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[Publications] Kaneda, H., Kobayashi, S., Gu, L., Okaqmoto, T.: "Ti and V distribution of the Panzhihua iron deposit, Sichuan, China"Proc.IGCP 473 Intern.Symp.IGC, Xinjiang, China. IGCP-473. 128-132 (2002)
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[Publications] Zhang, Q., Shoji, T., Kaneda, H.: "Grade - tonnage models of copper deposits in China"Jour.Min.Mat.Process.Inst.. 119・1. 1-10 (2003)
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[Publications] 金田博彰: "JABEEが果たす地球科学教育の向上と発展"資源地質学会誌(特別号). 特別18号. 200-211 (2003)
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[Publications] Wang, P.A., Ishihara, S.: "Metallogeny, mineralogical series and gold mineralization of the Qinling orogen"Intern.Geol.Review Econ.Geology. 10. 35-45 (2001)
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[Publications] 鹿園直建, 中野孝教, 林謙一郎(編): "資源環境地質学"資源地質学会誌. 492 (2003)