2001 Fiscal Year Annual Research Report
軽度「痴呆化」高齢者の対人関係場面における情動の理解と表出のあり方に関する研究
Project/Area Number |
12610084
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
針塚 進 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (50113973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 卓 琉球大学, 保健管理センター, 講師 (80284991)
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Keywords | 痴呆化高齢者 / 情動理解 / 情動表出 / 対人関係投影法テスト / 投影 / 動作 / 行為 |
Research Abstract |
軽度の痴呆化した高齢者が対人関係場面において、他者の情動理解をどのようにするのかを明らかにするため、対人関係投影法テストを作成した。この対人関係投影法テストは、痴呆化によって衰える「記名力」や「記憶力」を測定するためのテストではなく、対人関係場面における、人の情動理解力を測定するものである。そのために、対人関係場面(ゲートボールをしている場面、高齢女性が子どもを抱きかかえている場面など)を描いた図版を11枚作成した。このテストの標準化のため、20代の若者、在宅高齢者、介護老人保健施設入所者を対象にデータを収集し、被験者が投影するであろう情動の種類と内容の標準反応を特定化した。 次に、施設入所高齢者を対象とした対人交流場面を以下の3つ、構成した。(1)「動作」による(リラクゼーションを中心とする)相互的関わりを行う場面。(2)「行為」による(回想法グループ活動において高齢者が回想した場面に基づいたロール・プレイング)相互的関わりを行う場面。(3)標準的なコミュニケーション場面(動作も行為も積極的には用いない、回想法グループ活動場面、動物や風景の写真を見ながらの会話場面)。 そして、以上の3つの対人交流場面の実施前後に対人関係投影法テストを実施した。その結果、(1)では〜。(2)では〜。(3)では実施前後において、高齢者のテスト反応に変化が見られなかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Mandal, M.S.Harizauka.S., Bhushan, B., Misha, R.C.: "Cultural variation in hemifacial asymmetry of emotion expressions"British Journal of Social Psychology. 40. 385-398 (2001)
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[Publications] Kumar, S.Harizauka, S.: "An intoroduction of Dousa-Hou : A Japanese Psycho-rehabilitation process for children with cerebral palsy"再活心理研究(韓国再活心理学会). 8(2). 1-10 (2001)
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[Publications] Susumu Harizuka: "Dohsa Thrapy : Japan's innovative treatment for individual with psysical disabilities"Proceeding of 2002 International Conference of Mind and Consciousness. 14-16 (2002)