2002 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの睡眠習慣の乱れが心身の健康に及ぼす影響:とくに睡眠不足と夜型の観点から
Project/Area Number |
12610098
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Research Institution | Notre Dame Seishin University |
Principal Investigator |
石原 金由 ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 教授 (80159756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 志麻子 ノートルダム清心女子大学, 児童臨床研究所, 助手 (40309597)
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Keywords | 睡眠習慣 / 睡眠短縮 / 夜型化 / 心身疲労 / 日中の眠け / 概日リズム / 体温 |
Research Abstract |
本研究では,現代の子どもの睡眠習慣に焦点を当て,睡眠短縮,就床時刻の後退(夜更かし)が心身の健康状態にどのような影響を与えているかを検討することを目的として実施されている.研究計画に沿って,本年度には,従来から実施されてきた実験研究に加え,高校生を対象とした実験研究を追加するとともに,「睡眠習慣と健康」というテーマで4つの小学校から依頼された調査を行った.このため,前年度に計画していたフィールド研究は実施できなかった. 実験研究1 3名の児童・生徒を対象に縦断的に実施されている.1名につき3日間の測定日を設け,最初の2日は基準日,3日目は2時間睡眠を短縮する実験日であった.基準日の一方は,授業期間と同様の就床.起床時刻を設定し,他は授業期間よりも1〜1.5時間睡眠時間を延長した.測定された指標は,入眠潜時(1日5回測定),舌下温であった.入眠潜時は,基準日と比較して睡眠が短縮されると午前(10:00)及び夕方(18:00)で極端に短くなった.また,体温リズムの頂点位相は年齢に伴って後退し,7-8歳で位相が確立されるとした過去の知見とは異なっていた. 実験研究2 睡眠の短縮及び延長が日中の眠気に及ぼす影響を検討するために,女子高校生10名を対象に,実験研究1とほぼ同様の手続で実験が実施された.睡眠短縮によって日中の眠気は増大し,睡眠延長によって日中の眠気は改善された. 委託調査研究 4小学校の1-6年生を対象に,睡眠習慣,健康調査(ストレス反応質問紙),出来事調査(心理的ストレッサー質問紙,5・6年生にのみ実施)を実施した.心身の健康状態に影響する要因は,心理的ストレッサーだけでなく,睡眠習慣が心理的ストレッサーとほぼ同等に影響を及ぼしていることが明らかにされた.また,睡眠習慣について因子分析を行い,抽出された因子をもとに,生徒個人ごとの睡眠習慣の良否をチェックし,フィードバックした.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Ishihara K.: "Relationship between sleep and daytime sleepiness in three cases"Psychiatry and Clinical Neurosciences. 56・3. 253-254 (2002)
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[Publications] 石原金由: "学校教育における睡眠障害の問題点"Pharama Medica. 20(Suppl). 94-97 (2002)