2000 Fiscal Year Annual Research Report
漁民信仰を通した房総半島と三陸沿岸地域との地域間交流の基礎的研究
Project/Area Number |
12610363
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Research Institution | Natural History Museum and Institute, Chiba |
Principal Investigator |
阿由葉 司 千葉県立中央博物館, 教育普及課, 上席研究員 (00311382)
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Keywords | 漁民信仰 / 漁民移動 / 房総地方 / 三陸地方 / 鹿踊り |
Research Abstract |
三方を海に囲まれた房総地方では、古くから漁業が盛んで、特に江戸時代以降は九十九里地方でのイワシの地引網漁業や、東京湾での海苔養殖など特徴的な漁業が展開してきた。 こうした房総地方の漁業は、江戸時代に紀伊半島を中心とした関西地方との密接なつながりが指摘されてきたが、それ以外に東北地方の三陸沿岸地域とのつながりも認められるところである。本研究は、こうした両地域の地域間交流の実態を、特に漁民の広域移動や漁民信仰の観点から捉えることを目的としている。 平成12年度については、三陸地域の郷土史類について岩手県立図書館などの公共図書館で文献の検索をすすめ、あわせて三陸沿岸地域の江戸時代の記録史料として「盛岡藩雑書」が膨大な量残存しているが、その既刊行分について検索し、関連記事の収集する作業に着手した。 また、三陸沿岸地域に広範に分布している「鹿踊り」についても、歴史的観点、芸能史的観点から関係資料を収集することとし、特に本年度は岩手県大槌町内について、同町臼沢地区、および吉里吉里地区において現地調査を行い、記録を図った。
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