2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12610579
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
田中 隆昭 早稲田大学, 文学部, 教授 (20086086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉原 浩人 早稲田大学, 文学部, 教授 (80230796)
新川 登亀男 早稲田大学, 文学部, 教授 (50094066)
高松 寿夫 早稲田大学, 文学部, 助教授 (40287933)
蔵中 しのぶ 大東文化大学, 外国語学部, 助教授 (40215041)
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Keywords | 遣唐使 / 古代 / 国際交流 / 文学 / 文化 / 日・中・朝鮮半島 / 渤海使 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
平成13年度の成果は『アジア遊学』27「遣唐使をめぐる人と文学」を中心にまとめている。 高松寿夫は七夕の起源を語る伝承が、日中双方に伝わっていることについて、文献上その伝承がどこまで遡れるかを確認して、「天下る織女」にまとめた。新川登亀男は『法隆寺伽藍縁起并流記資材帳』を分析検討し、平城遷都によって法隆寺の歴史的環境が大きく変化したことを明らかにして、「平城遷都と法隆寺の道」をまとめた。蔵中しのぶは『大唐大慈恩寺三蔵法師伝』を検討し、それと大安寺文化圏との関係を論じて「玄奘三蔵伝と『瑜伽師地論』」をまとめた。王勇は『高野大師御広伝』等め資料から『全唐詩』にない唐人の詩を見出し、「空海に贈られた唐人の送別詩」をまとめている。田中隆昭は遣唐使と渤海使とが連動したメカニズムを明らかにし、それと、『宇津保物語』『源氏物語』等の平安朝文学とのかかわりを明らかにして「『うつほ物語』『源氏物語』における遣唐使と渤海使」等にまとめた。菊地真は「高麗人」つまり渤海使の文学における意味を明らかにして「『大鏡』高麗相人攷」をまとめた。吉原浩人は「説話文学に見る菅原道真-『江談抄』と天神縁起の形成-」をまとめた。 他に、9月29日30日に、「古代日本・中国・朝鮮半島文化交流研究の新展開」のテーマで、国際シンポジウムを、厳紹〓・王・新川・吉原・菊地・張哲俊の共同研究のメンバーのほか、韓国・アメリカなどからも専門家を呼んで開催し、その成果を単行本にまとめつつある。
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Research Products
(17 results)
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[Publications] 田中隆昭: "『うつほ物語』『源氏物語』における遣唐使と渤海使"アジア遊学(勉誠出版). 27. 129-136 (2001)
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[Publications] 田中隆昭: "渤海使と遣唐使-平安朝文学とのかかわりから-"奈良・平安期の日中文化交流(農山漁村文化協会). (単行本). 251-269 (2001)
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[Publications] 田中隆昭: "日本の文化研究(文学)二十世紀の回顧-源氏物語をめぐって-"源氏物語の世界(風間書房). (単行本). 398-410 (2001)
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[Publications] 田中隆昭: "源氏物語における高麗人登場の意味と背景"二十一世紀的日本研究国際会議(台湾大学). (論文集). 51-60 (2001)
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[Publications] 高松寿夫: "天降る織女"アジア遊学. 27. 49-59 (2001)
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[Publications] 高松寿夫: "赤人の吉野讃歌"セミナー万葉の歌人と作品(和泉書院). 7. 89-102 (2001)
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[Publications] 高松寿夫: "石川女郎・大伴田主「ミヤビヲ問答」をめぐって"万葉研究(塙書房). 25. 47-72 (2001)
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[Publications] 高松寿夫: "山部赤人の方法と時代状況"国文学研究. 136(未定). (2002)
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[Publications] 新川登亀男: "平城遷都と法隆寺の道"奈良・平安朝の日中文化交流. (単行本). 52-84
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[Publications] 新川登亀男: "聖徳太子伝暦"日本仏教研究会『日本仏教の文献ガイド』(法蔵館). 137-141 (2001)
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[Publications] 吉原浩人: "説話文学に見る菅原道真-『江談抄』と天神縁起の形成"国文学解釈と鑑賞. 67-4(未定). (2002)
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[Publications] 蔵中しのぶ: "石川年足薨伝と大安寺文化圏-『顕無辺仏大功徳経』奉請をめぐって-"奈良・平安朝の日中文化交流. 85-109 (2001)
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[Publications] 蔵中しのぶ: "もう一つの盧舎那大仏-石川年足・慈訓と石川垣朱・道昭と大安寺"万葉人の表現とその環境. 39-65 (2001)
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[Publications] 松浦友久: "陶渕明「瞹瞹遠人村」の解釈について その所在と理念を中心に"中国語文論叢. 20. 23-30 (2001)
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[Publications] 松浦友久: "<<秋浦歌>>"明鏡"の新解釈に不可欠な二つの論拠"中国文学研究. 27. 68-77 (2001)
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[Publications] 菊地 真: "『大鏡』高麗相人攷"奈良・平安期の日中文化交流. 317-331 (2001)
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[Publications] 新川登亀男(編集委員): "日本の神仏の辞典"大修館書店. 1364 (2001)