2001 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ・シュレーダー連立政権における「新しい中道」路線と改革政策についての研究
Project/Area Number |
12620099
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
坪郷 實 早稲田大学, 社会科学部, 教授 (20118061)
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Keywords | 社会民主党 / 政権政策 / 経済政策 / 環境政策 / 90年同盟・緑の党 / 雇用政策 |
Research Abstract |
社会民主党と90年同盟・緑の党との連立政権であるドイツ・シュレーダー政権は、ヨーロッパにおける他の国の社会民主党ないし労働党主導の政権との間に共通点と相違点を持っている。比較対照となる政権として、ブレア労働党政権、オランダの「ポルダー・モデル」、スウェーデンの「福祉国家改革の道」、フランスのジョスパン連立政権などがあげられる。本年度は、引き続き政権政策を比較分析するための分析枠組みの整理を行い、政権政策を分析するための関連資料・図書など関連文献の収集を行い、重点的に以下のような政策について調査を行った。 (1)ヴォルフガング・メルケル、トーマス・マイヤー、ルネ・クーペレスらの「ヨーロッパ社会民主主義の多様な『第三の道』」論の論点整理を行い、比較分析のための分析枠組みを整理した。 (2)経済政策・財政政策については、「雇用・職業訓練・競争力のための同盟」、税制改革などを中心に資料を収集、調査した。 (3)環境政策については、脱原発法、「維持可能な発展のための評議会」などについて資料を収集、調査した。 (4)移住者法案についても、資料を収集した。 来年度は、2002年9月22日に連邦議会選挙が実施されるので、選挙分析とともに、シュレーダー政権の四年間の政権政策についてのまとめを行う予定である。
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Research Products
(1 results)