2001 Fiscal Year Annual Research Report
参加型アプローチによるリード・ユーザーの探索:日本に存在するか?
Project/Area Number |
12630124
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
馬場 靖憲 東京大学, 先端経済工学研究センター, 教授 (80238229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 宏 東京大学, 人工物工学研究センター, 助教授 (40302757)
古賀 健太郎 早稲田大学, 商学部, 助教授 (40308169)
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Keywords | イノベーション / ユーザー / リード・ユーザー / 日本 / Eラーニング / コンピュータ支援 / ビジネスモデル / インターネット |
Research Abstract |
本研究では日本産業の中に先端的ユーザーであるリード・ユーザーの発想を戦略的に活用するリードユーザー・イノベーションが出現しているか、否かを調査・分析した。まず、フォン・ヒッペル教授の提唱する"リード・ユーザー・イノベーション"手法が組織的に日本企業において採用された実績があるか、また、その可能性があるか、産業分野を問わず広く調査した。その結果、企業による組織的な"リード・ユーザー・イノベーション"手法の導入は、現在、おこなわれておらず、将来、導入する可能性についても限界があることが明らかになった。並行して、"リード・ユーザー・イノベーション"に対する資料・情報収集を実施した。具体的には、関係する書籍・資料、また、動向に精通する有識者に接触して、新製品・新サービスの開発にリード・ユーザーの貢献が見られた例がないか、幅広い情報収集と分析を行なった。調査の結果、最有力の先行研究である小川進のフレームワークにならい、情報技術の利用者であるサービス提供企業が新サービスビジネスを立ちあげる際、情報技術の提供企業、また、最終的なユーザーである消費者がどのような役割を果たしているか、それぞれの役割を、出現しつつあるEラーニングビジネスを対象に調査・分析した。米国のEラーニング市場から導出したフレームワークに基づく調査結果からも明らかなように、日本産業には"リード・ユーザー・イノベーション"の視点から有望な企業活動が存在しており、日本企業がリードユーザーを戦略的に扱うために必要になる条件を明らかにするための研究の本格ステージへの移行が必要とされる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Baba: "Corporate Strategies in Information Technology Firm"The New Economy in East Asia and the Pacific. (2002)
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[Publications] Y.Baba: "Product Development in Japanese TV Game Software : the Case of an Innovative Game"International Journal of Innovation Management. 5. 487-515 (2001)
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[Publications] 馬場 靖憲: "日本のTVゲームソフト産業"日本造船学会誌. 861. 227-231 (2001)
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[Publications] 馬場 靖憲: "21世紀の情報技術支援によるモノづくり"日本造船学会誌. 36. 13-18 (2001)
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[Publications] 馬場 靖憲: "個体・社会におよぼす影響評価とその課題"培風館. (2000)
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[Publications] 増田 宏: "船形設計における高品質な曲面生成手法に関する研究"日本造船学会論文集. 187. 309-319 (2000)