2001 Fiscal Year Annual Research Report
オープンビジネス環境下における製造業の情報発信方策に関する研究
Project/Area Number |
12630131
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
太田 雅晴 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (00168949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂上 学 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 助教授 (50264792)
小林 哲 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 助教授 (60225521)
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Keywords | 製造業 / 情報発信 / コンテンツ / 中間組織 / グローバルビジネス / オープンビジネス / 経営情報 |
Research Abstract |
真の意味でのグローバル化の進展やインターネットの普及などに代表される近年のビジネス環境は、クローズドな業務運営に安住していた日本企業に多くの変革を迫っており、それらの経営環境への対応策を早急に明らかにし、実行に移していくことは、21世紀における日本の産業力を維持するためにも急務の課題である。このような課題に対処するには、まず個々の企業がグローバルな市場に向けて適切な情報発信を行うことにあると考えるが、本プロジェクトは、そのための指針を提供することを目的として次の研究成果を得た。 1.情報発信に成功していると考えられる国内外の先進企業の事例調査を昨年度に継続して行い、その特色を整理した。 2.1の事例調査および米国での調査等から、既存企業の情報発信方策の整備だけでなく、企業もしくは営利事業体と消費者もしくは顧客との間に立って、消費者もしくは顧客のニーズと日本企業の培ってきた専門性のマッチングを行う中間組織もしくは中間媒体が重要であるとの認識を得た。 3.2の視点から当初の研究の方向を若干変更し、それら中間組織の構成、産業界での意味付け、成立要件、情報システムの役割等に視点から研究を実施し、その基礎的指針を明らかにした。 4.先に検討して来た視点からは、製販統合におけるサプライチェーンだけでなくデマンドチェーンの視点に立った企業の情報発信方策、トータルなチェーンのコンセプトの提示、中間組織の視点からは、種々の事例から抽出した必要組織もしくは媒体の構造、成立要件、発展段階、情報システムの役割について集約、研究して関係学会で報告するともに、関係者へのレビューも行って、今後の有益な研究指針を得た。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Masaharu Ota: "The concepts of production-marketing integration towards agile manufacturing"Int.J.Manufacturing Technology and Management. 3巻3号. 325-337 (2001)
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[Publications] Masaharu Ota: "Manufacturing Strategies for the recent business circumstances based on IT"Proceeding of 16th International Conference on Production Manufacturing, 29 July-3 August 2001, Prague, Czech Republic, 2001. (On CD ROM). (2001)
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[Publications] 太田雅晴: "我が国製造業の混迷とその再興のためのフレームワーク:理論編"九州国際大学経営経済論集. 8巻(掲載予定). (2002)
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[Publications] 坂原将正, 中道 晋, 崔 宇, 太田雅晴: "ITによる産業社会構造変革のフレームワーク"経営情報学会2001年秋季全国研究発表大会予稿集. 247-250 (2001)
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[Publications] 坂上 学: "事象アプローチによる税制効果会計事象の把握"総合税制研究. 10号. 200-212 (2002)
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[Publications] 小林 哲: "ブランドの競争戦略"マーケティングジャーナル. 21巻2号. 51-62 (2001)