2001 Fiscal Year Annual Research Report
情報化時代における企業戦略と組織デザイン:データベースの構築と国際比較
Project/Area Number |
12630140
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
坂野 友昭 早稲田大学, 商学部, 教授 (40139506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 誠 早稲田大学, 商学部, 教授 (00199340)
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Keywords | 組織変革 / 戦略 / 金融業 / グローバル企業 / 流通業 / 情報技術 / NOFIA |
Research Abstract |
東証一部上場企業のうちノンバンクについて、企業戦略と組織変革に関するデータベース化を1995年から2000年の期間について図った。日経TELECOMを利用し、各企業について戦略および組織の変革に関連のある記事のみを検索した後、記事本文の分析を行い、各変革に関する分類と記述を行った。まずそれぞれ4つに分けられた「変革タイプ」と「変革レベル」という2つの次元から、各変革を16のセルに分類するグリッドを作成した。 その上で、本年度は、ノンバンクにおける情報技術の導入が組織構造に及ぼす影響に関して分析を行った。その結果、他の変数をコントロールしなければ、情報技術の導入は組織構造に有意な影響を及ぼすことがわかった。そして、その方向性は、有意に集権化を押し進める傾向にあった。また、情報技術の導入は、環境の不確実性とタスク・ルーチン性をコントロールすると、有意な影響を及ぼさなかった。さらに、環境の不確実性が集権化を、タスク・ルーチン性が分権化をもたらしていた。 また、本研究プロジェクトの理論的フレームワークとなっている開発-活用理論とその発展形である企業価値創造モデルを用いて、ノンバンクが2000年6月施行の出資法上限金利引下げに対応して、どのような戦略変換を行ったかを分析した。その結果、ノンバンクの対応は全体的にみれば、活用のほうが多いことが発見された。ただし、規模が媒介効果を有しており、戦略革新の程度には差がみられた。規模の小さなノンバンクの戦略革新はより漸進的なものとなった一方、規模の大きなの戦略革新は急進的となる傾向がみられた。 以上の研究成果の一部については、2001年10月21日に福島大学において開催された国際ビジネス研究学会第8回全国大会、ならびに2002年2月21日に全電通ホールにおいて早稲田大学消費者金融サービス研究所主催で開催された公開シンポジウムにおいて報告された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Tomoaki Sakano: "Drivers and Outcomes of Parent Company Intervention in IJY Management"Journal of Business Research. 52・1. 35-49 (2001)
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[Publications] Tomoaki Sakano: "Retail Buyer Beliefs, Attitude and Behavior Toward Pioneer and Me-too Follower Brands"International Marketing Review. 18・2. 160-187 (2001)