2001 Fiscal Year Annual Research Report
地下低エネルギー素粒子研究に必要な中性子起源バックグランド精密調査
Project/Area Number |
12640283
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
大隅 秀晃 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (70176882)
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Keywords | 二重ベータ崩壊 / 地下実験室 / バックグランド / ニュートリノ |
Research Abstract |
(1)フランスLSM地下実験室(LSM、Laboratoire Souterrain de Modane)ではNEMO-3二重ベータ崩壊実験の建設が進行中(平成13年4月測定開始)である。目標は、ニュートリノが放出されない二重ベータ崩壊の観測を行うことによるニュートリノの性質の調査および質量(質量探査限界0.1eV)の測定である。本研究計画は、この研究に必要とされている地下実験室のガンマ線や中性子によるバックグラウンドの精密調査である。この調査研究を海外共同研究者であるフランスCENBG研究所のPh.Hubert教授のグループと共同で行っている。 (2)この調査を地下実験室に設置されたNaI検出器を用いて行った。このような測定では、特に原子核による中性子捕獲後にガンマ線が放出される等の影響があるので、中性子とガンマ線によるバックグランドを検出器周辺の物質を考慮しまとめて評価することが重要であることがわかった。この研究結果は論文としてまとめられ現在出版中である。 (3)二重ベータ崩壊に関連するバックグラウンドの調査のため、高感度ラドン検出器(検出限界1mBq/m3)を開発し、二重ベータ崩壊検出器に用いられる位置検出チェンバー用ガス(ヘリウム)内のラドン濃度調査と二重ベータ崩壊実験に対する影響調査が進行中である。
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Research Products
(1 results)