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2001 Fiscal Year Annual Research Report

フェムト秒パルス光を用いた量子通信の研究

Research Project

Project/Area Number 12640394
Research InstitutionGakusyuin University

Principal Investigator

平野 琢也  学習院大学, 理学部, 助教授 (00251330)

Keywordsフェムト秒パルス / パラメトリック増幅 / BBO / 量子通信 / 量子テレポーテーション
Research Abstract

本研究の目的はフェムト秒パルスのもつ高い瞬間強度を用いてスクイーズド状態を発生し、さらに量子絡み合い状態をつくることにより、パルス光の量子状態を離れた場所への送信(量子テレポーテーション)を実現することである。昨年度はフェムト秒Ti:サファイアレーザーの立ち上げを行ない、β-BBO結晶を用いて第2高調波の発生を行なった。レーザーのパルス時間幅は50フェムト秒第2高調波の発生効率は約10%であった。今年度は、この第2高調波をパラメトリック増幅の励起光として用いることにより、パラメトリック利得の測定を行なった。プワーブ光はTi:サファイアレーザーの部を分離し、強度が0.3mW以下となるようにした。パラメトリック増幅には、厚さ0.5mmのβ-BBO結晶を用いた。励起光とプローブ光が時間的・空間的に一致するようにアライメントを行なった。その結果・励起光とプローブ光が時間的に一致する範囲(およそ20μm)内でパラメトリック利得が観測できた。利得の大きさは、パラメトリック増幅に用いるβ-BBO結晶の角度や場所に敏感に依存しており、観測されたものが単なる2次の干渉でないことが確かめられた。パラメトリック利得の大きさは、10%程度であった。このことから10%以上のスクィージングをともなったブライトスクイーズド光を発生を実現することができた。今後、ホモダイン検出を行ない、スクイージングが起こっていることを確かめる予定である。さらに、2つのスクイーズド光をビームスプリッダーで混ぜ合わせることにより、量子エンタングルメントを生成し、量子テレポーテーションの実験を行なう。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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