2002 Fiscal Year Annual Research Report
精密重力測定によるプレート沈み込み帯の重力変化の検出
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12640408
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| Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
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Principal Investigator |
東 敏博 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90135517)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 邦夫 京都大学, 大学院・理学研究科, 講師 (00025470)
福田 洋一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30133854)
竹本 修三 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40027256)
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| Keywords | 絶対重力計 / 重力変化 / 南海地震 / 室戸岬 / フィリピン海プレート |
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| Research Abstract |
本研究の最終年度である平成14年度においては、本研究の主目的である絶対重力測定を2002年9月下旬から10月上旬にかけて実施した。使用した絶対重力計は京都大学大学院理学研究科所有のFG-5#210であり、室戸市の室戸岬先端にある東京大学地震研究所室戸地殻変動観測所の坑内において、これまでと同じ観測点上で測定した。得られた結果からは、この半年間において有意な絶対重力変化は認められなかった。
また、国土交通省国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測点(GEONET)のデータからは、四国東南部において、フィリピン海プレートが年間数cmの速度で日本列島下に沈み込んでいることが明瞭に確認された。この沈み込みに伴って、室戸岬は高知市近辺に比較して年間約1cm程度の沈降が生じている。この沈降に伴う相対重力変化を検出するため、相対重力計であるラコスト重力計を用いて、高知市、安芸市、東洋町、海南町、牟岐町、室戸市周辺において精密重力測定を実施した。観測点はこれまでの成果と比較検討するために、一等水準点および電子基準点(GPS連続観測点)上で行った。得られた結果からは、測定精度を上回る重力変化は検出できなかった。
海溝型巨大地震である南海地震の早期発生の可能性が指摘されている現在、沈降速度の最も大きい室戸岬において、絶対重力測定によって重力変化を監視することは、プレート沈み込みのメカニズムの解明にとっても、非常に重要である。
これまでに得られた研究成果は、2002年10月に金沢市で開催された測地学国際シンポジュウム金沢および日本測地学会第98回講演会、また、2002年12月にサンフランシスコ(米国)において開催されたAGU2002 Fall Meeting (米国地球物理学連合秋季大会)において発表した。
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Research Products
(1 results)
