2000 Fiscal Year Annual Research Report
超臨界流体中の溶媒および溶質分子状態のラマン散乱による研究
Project/Area Number |
12640502
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
石井 菊次郎 学習院大学, 理学部, 教授 (30013543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲山 英之 学習院大学, 理学部, 助手 (00155889)
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Keywords | 超臨界流体 / 溶媒和 / ラマン散乱 |
Research Abstract |
多成分超臨界流体中の溶媒和について理解を深めるために,2成分超臨界流体の高分解能のラマンスペクトル測定を行って,溶媒・溶質それぞれの分子状態を同時に調べることを目的としている。今年度はまず,新たな高圧システムの構築とラマン測定系の整備を行った。 2種類の試料をラマンセルに導入し,なおかつ圧力を調整するために,超臨界二酸化炭素送液ポンプSCF-Get,全自動圧力調整弁SCF-Bpgを購入し,すでに製作したラマンセルおよび別途購入した送液ポンプをこれらに接続して,新たな高圧システムを構築した。ついで,CO_2を試料として,このシステムの圧力調整の安定性をテストした。さらに,今後CO_2とともに溶媒として用いる超臨界CF_3Hの特性を確認するために,各種の条件で詳細なラマン測定を行った。 ラマン測定装置については,これまでの研究に用いてきた光電子増倍管装着の分光器のほかにCCDを装着した分光器を併用することとし,この分光器周辺の光学系の改造を行った。 現在,まずCO_2を溶媒とし各種の有機分子を溶質とする2成分系についての測定を計画中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] H.Nakayama, et al.: "Raman spectral changes of neat CO_2 across the ridge of density fluctuation in supercritical region"Chem.Phys.Lett.. 320. 323-327 (2000)
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[Publications] K.Ishii, et al.: "A novel change of light transmission in supercooled liquid state of ethylbengene"Chem.Lett.. 52-53 (2000)