2001 Fiscal Year Annual Research Report
生理活性ハイブリッド型化合物アクアヤマイシン類の合成研究
Project/Area Number |
12640513
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松本 隆司 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (70212222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 啓介 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90162940)
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Keywords | ハイブリッド / アクアヤマイシン / 全合成 / グリコシド / 多環芳香環 |
Research Abstract |
12年度の研究では、アクアヤマイシン自身の合成を検討し、第一世代の全合成経路を開発した.本年度は、この成果を足掛かりとし、より高次な構造を持つアクアヤマイシン類縁体の合成を念頭に置き、まず、CD環部に相当する合成中間体を十分量供給することをを可能にする、新たな合成法の開発を行った.すなわち、これまでに十種以上ののアクアヤマイシン型化合物が見出されているが、C-オリボシドを含むCD環部の構造は、いずれの化合物にも共通のものであるからである. 量的供給を可能にするため、クロマトグラフィーによる精製をさけること、また、反応剤の使用量を最小限にすることを念頭に置き、鍵工程となるC-グリコシド化反応、ベンザインとケテンシリルアセタールとの[2+2]付加環化反応を含めた各反応め反応条件、さらには、合成経路自身を詳細に再検討した.その結果、目的とするCD環フラグメントを迅速に10gスケールで合成することが可能になった. 一方、AB環フラグメント合成の鍵工程は、シクロヘキサントリオール誘導体の、リパーゼを触媒に用いるエナンチオ選択的非対称化反応である.本来、生体触媒を用いる反応の本来の特性を活用し、これに関しても、1度の反応で10g以上の反応が可能となる条件を見出すことに成功した.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Tkashi Matsumoto: "Lipase-Catalyzed Asymmetrization of Diacetate of Meso-2-C2-Propyny Dcyclohexane-1, 2, 3-triol forward the Fatal Synthesis of Aquayamycin"Syn. lett. 2001・10. 1650-1652 (2001)