• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2000 Fiscal Year Annual Research Report

ブレンステッド酸触媒による水溶液中での不斉合成反応の開発

Research Project

Project/Area Number 12640528
Research InstitutionGakushuin University

Principal Investigator

秋山 隆彦  学習院大学, 理学部, 教授 (60202553)

Keywordsマンニッヒ型反応 / ブレンステッド酸 / β-アミノエステル / ケテンシリルアセタール / 水 / ジアステレオ選択性 / 不斉合成
Research Abstract

我々は既に,シリルエノールエーテルとアルジミンのマンニッヒ型反応が,ブレンステッド酸触媒により,含水溶媒中もしくは界面活性剤存在下有機溶媒を用いない水中において円滑に進行し,対応するβ-アミノカルボニル化合物が良好な収率で得られることを見いだしている。本研究においては,このマンニッヒ型反応のジアステレオ選択性について検討した。
ブレンステッド酸を用いてケテンシリルアセタールとアルジミンのマンニッヒ型反応を行うと,含水有機溶媒中と界面活性剤存在下における水中とでは,得られるβ-アミノカルボニル化合物のジアステレオ選択性が大きく変化することを見いだした。基質を詳細に検討することにより,α-位に立体障害の大きな置換基を有するエステル由来のシリルエノールエーテルを用いるときに高い立体選択性が発現することがわかった。すなわち,α-シロキシ-フェニルエステルより調製したケテンシリルアセタールを用いて含水イソプロピルアルコール中で触媒量のテトラフルオロホウ酸水溶液を作用させるとアンチ体のβ-アミノ-α-シロキシ-フェニルエステルが高選択的に得られた。一方,α-シロキシ-メチルエステルより調製したケテンシリルアセタールを用い界面活性剤存在下水中で反応を行うとシン体のβ-アミノ-α-シロキシ-メチルエステルが高選択的に得られた。これまで,マンニッヒ型反応が含水溶媒または水溶媒中において高い立体選択性を発現した例はなく,本反応は水中での有機合成化学という観点からも興味ある結果であると考えられる。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi