2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12650058
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Research Institution | Hiroshima Prefectual College of Health Sciences |
Principal Investigator |
瀧川 厚 広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (80197227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 貞光 広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助手 (40290548)
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Keywords | 散乱X線 / 散乱X線除去用グリッド / エア・ギャップ法 / 被曝線量 |
Research Abstract |
今年度はエア・ギャップ法とグリッド法による散乱X線除去効果の比較、被曝線量測定に用いる測定器の性能評価を行った。 1 診断用X線写真を撮影する際に患者の体内で発生する散乱X線を除去する方法として、散乱体と画像記録系との間を離す方法(エア・ギャップ法)と散乱X線除去用グリッドを用いる方法がよく用いられている。しかし、どちらを用いるのが有効であるかという基準は明確ではない。散乱体の厚さ、エア・ギャップの大きさ、グリッドの種類などを変えて散乱X線含有率、写真コントラスト、表面入射線量を測定した。その結果、小児の心臓カテーテル検査のように患者が小さく散乱X線含有率が小さい場合には、エア・ギャップ法が有効であることがわかった。実際には診断に必要とする照射野の大きさも考慮する必要がある。 2 Interventional radiology(IVR)の普及に伴ってX線透視による被曝線量の増加が問題になっている。そのため、透視による被曝線量を直接測定できる装置が開発されている。そのような測定器の一つであるスキンドーズモニタの基本的な性能を評価した。その結果、全体の透視時間が同じであっても、短時間の照射を繰り返す場合は1回の照射による線量が正しく測定されず、全体として線量が少なく評価されることがわかった。また、検出部に対してX線が斜めに入射する場合、入射角度が大きくなるとやはり正しい測定ができないこともわかった。透視による被曝線量を直接測定する有効な手段であるだけに、今後の改良が望まれる。
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Research Products
(2 results)