2001 Fiscal Year Annual Research Report
研削液の動圧を利用した外周刃ブレード刃先のアクティブ制御
Project/Area Number |
12650106
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
水野 雅裕 岩手大学, 工学部, 助教授 (40239249)
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Keywords | 外周刃ブレード / 電鋳ダイヤモンドブレード / ブレードのたわみ / ブレードガイド |
Research Abstract |
外周刃ブレードによるスライシング加工では加工中に生じるブレードのたわみが切断精度に影響を与える主たる要因となっている。ブレードのたわみは様々な要因によってもたらされるため,それらを完全に排除することは困難である。したがって,ブレードのたわみをスライシング加工中にアクティプに制御するシステムの開発が必要である。昨年度は,ブレードのたわみをアクティブに制御するための装置を試作したが,本年度はアクティブな制御は行わず,ブレードのたわみの制御部であるブレードガイドがブレードのたわみに与える影響を調べた。外周刃ブレード自身によってガイド部材にスリット加工を行い,それをそのままアライメント調整無しでブレードガイドとして使用する方法を試みた。厚さ0.1mmのオールブレードタイプの電鋳ダイヤモンドブレードにセラミックス製のブレードガイドを装着し,厚さ2mmのアルチックを工作物として切断実験を行い,以下の結果を得た。 (1)ブレードガイドを用いることでブレードのたわみが抑制され,切断軌道の偏位が安定して低減することがわかった。 (2)ブレードガイドを用いることで切断幅が安定して低減することがわかった。 (3)ブレードガイドを用いた場合,切断回数の増加に伴って切断軌道の偏位や切断幅が徐々に減少した。 (4)チッピングサイズに対してブレードガイドはほとんど影響を与えないことがわかった。 (5)ブレードガイドがブレードのたわみを抑制する主な理由として,ブレード側面とガイド面間のくさぴ状の隙間に流入する研削液の動圧が考えられる。
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