2000 Fiscal Year Annual Research Report
すだれ状配置線対線電極系高機能オゾナイザの開発とガス処理への応用
Project/Area Number |
12650287
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
野本 幸治 大分大学, 工学部, 教授 (90037953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金澤 誠司 大分大学, 工学部, 助教授 (70224574)
大久保 利一 大分大学, 工学部, 教授 (00094061)
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Keywords | オゾン / オゾナイザ / オゾン収率 / 無声放電 |
Research Abstract |
本研究では高濃度のオゾンをより高いオゾン収率で得ることを目的とし、大量の原料ガスの導入が可能なガラス被覆線電極対線電極をすだれ状に配列した無声放電型オゾナイザを試作し,オゾン生成の諸特性について調べ、検討した。主な結果を以下に示す。 1.ガラス被覆線電極対線電極による電極構成について実験を行った結果、印加側電極1本に対して放電ギャップを1.0mm設け、接地側電極を2本とした場合が最適であることがわかった。 2.スクリーン状の放電領域を形成するためにガラス被覆線電極対線電極により電極列を構成し実験を行った結果、高濃度のオゾンをより高いオゾン収率で得ることができることがわかった。今回提案したオゾナイザは簡単に電極列を増やすことができ,大容量化が可能であると思われる。 3.周波数を40Hzから480Hzまで変えて実験を行った結果、本オゾナイザのオゾン収率を向上させる周波数の最適値が存在すると考えられる。しかしながらこの場合の収率においては数%程度しか向上しなかった。今回試作したガラス被覆線電極が10W以上の放電電力に耐えられるなら,空気原料で4000ppmを超えるオゾンを生成できると考えられる。 4.本オゾナイザの最大オゾン収率は空気原料で123g/kWh(放電電力0.7W,オゾン濃度340ppm),酸素原料で375g/kWh(放電電力0.5W,オゾン濃度745ppm)であった。 5.本オゾナイザの最大オゾン濃度は空気原料で3352ppm(オゾン発生量862mg/h,オゾン収率82g/kWh),酸素原料で6773ppm(オゾン発生量1.74g/h,オゾン収率173g/kWh)であった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 藤田,赤峰,金澤,大久保,野本: "棒対棒電極によるスクリーン型オゾナイザのオゾン発生特性"大分大学工学部研究報告. 第43巻. 63-68 (2001)