2002 Fiscal Year Annual Research Report
自律分散型マルチチャネル能動騒音制御システムの研究
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12650383
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
棟安 実治 関西大学, 工学部, 助教授 (30229942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 健作 姫路工業大学, 工学部, 教授 (00336827)
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Keywords | 能動騒音制御システム / 連立方程式法 / 自立分散型 / 適応フィルタ / DSPプロセッサ / マルチチャンネル / 誤差経路 / 分散制御 |
Research Abstract |
「自律分散型マルチチャネル能動騒音制御システムの研究」に関連して,平成14年度に得られた成果は次の通りである. 1 昨年度に引き続き,連立方程式法によるマルチチャネル能動騒音制御システムの問題点である,計算量の削減について検討した.周波数領域アルゴリズムと組み合わせることにより,補助フィルタの同定を必要としないアルゴリズムを開発した.結果として,有色入力に強く,系の変動に対しても安定で,しかもFiltered-Xと比較して計算量を大幅に削減できることがわかった.しかし,マルチチャネル化までは検討できなかった. 2 自律分散型マルチチャネル能動騒音制御アルゴリズムについて,より参照信号の有色性や相関にロバストなアルゴリズムを開発した.従来のアルゴリズムは,参照信号が相互相関を有していたり,有色であったりした場合,補助フィルタの係数更新回数を極端に増やさなければ,アルゴリズムを安定に動作させることができなかった.新たに開発するアルゴリズムでは,2次経路フィルタの更新を随時行うことにより,このような不安定さを解消することに成功した.これにより,どのような性質を持つ雑音に対しても自律分散型制御器によって,消音が可能になった. 3 DSPへの実装については,マルチチャネルでの実装を行い,プログラムのテストによりアルゴリズムが良好に動作することを確認した.しかし,実環境でのテストにはいたらなかった. 以上のように,1のマルチチャネル化と4のDSPへの実装に対する実環境でのテストを除いては本年度の実施計画をほぽ達成できたと考えている.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 棟安実治, 久安修, 藤井健作, 雛元孝夫: "能動騒音制御システムにおける補助フィルタの同定を必要としない連立方程式法"第15回回路とシステム(軽井沢)ワークショップ論文集. 393-398 (2002)
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[Publications] M.Muneyasu, T.Asai, K.Fujii, T.Hinamoto: "Multiple channel active noise control system based on simultaneous equations methods"Proc. 2002 IEEE International Symposium on Circuits and Systems. Vol.2. II-169-II-172 (2002)
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[Publications] K.Fujii, Y.Nakatani, M.Muneyasu: "A new active sinusoidal noise control system using the simultaneous equations technique"IEICE Trans. Fundamentals. E85-A, No.8. 1877-1881 (2002)
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[Publications] 網谷智博, 藤井健作, 川村新, 伊藤良生, 副井裕: "線形予測に基づくマイクロホンアレー"2002年電子情報通信学会基礎・境界ソサイエティ大会講演論文集. A-4-A-11 (2002)
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[Publications] S.Hashimoto, K.Fujii, M.Muneyasu: "Frequency Domain Simultaneous Equations Method without Secondary Path Filter"Proc. 2002 IEEE International Symposium on Intelligent Signal Processing and Communication Systems. 202-206 (2002)
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[Publications] M.Muneyasu, T.Harada, K.Fujii, T.Hinamoto: "Pipelined adaptive digital filters based on NLMEE' algorithm"Proc. 2002 IEEE International Symposium on Intelligent Signal Processing and Communication Systems. 325-329 (2002)