2001 Fiscal Year Annual Research Report
多項式行列代数による情報システム理論の開発-制御工学からの接近
Project/Area Number |
12650447
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Research Institution | NARA INSTITUTE OF SCIENCE AND TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
杉本 謙二 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (20179154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 淳 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (60324969)
笠原 正治 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (20263139)
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Keywords | 多項式行列 / 制御工学 / システム理論 / 行列代数 / 伝達関数 / 情報システム / 制御系設計 / 既約分解 |
Research Abstract |
昨年度の準備を踏まえ、今年度は多項式行列代数によるシステム理論の拡充を行い、研究の完成をはかった。 1.まず、数値計算に適した手法として有名な逐次QR分解アルゴリズムを多項式行列に適用することにより、適応制御システムの設計手法を完成した。これは直交変換を利用した最小2乗法の一種であり、逐次処理に優れている。 2.次に、線形行列不等式を用いてロバスト安定性を解析することにより、ロバスト制御・最適制御の多項式設計法を拡充した。 3.また、情報システムの観点からは、WDMリング網におけるGMPLSを用いた波長パス設定方式を検討し、ネットワークへの影響を調べた。 以上のように、制御工学・情報システムの両面で大きな進展をなすことができた。一方、GF(2)体上への多項式行列法の拡張については未解決な点が多く、現在も研究を継続中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 橘 拓至, 笠原 正治: "WDMリング網におけるGMPLSを用いた波長パス設定方式の性能評価:トラフィック量がネットワークに与える影響の検討"電子情報通信学会技報. NS2001-140. 37-42 (2001)
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[Publications] N.Adachi, S.Kasahara, Y.Takahashi: "Simple Cell Scheduling for Application Level Jitter Reduction over ATM-ABR service"電子情報通信学会通信ソサイエティ大会. SB-9-3. 5-6 (2001)
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[Publications] K.Sugimoto, M.Sebek, D.Henrion: "Polynomial Matrices and Recursive QR Factorization"European Control Conference. Fr-A03-01. 162 (2001)
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[Publications] D.Henrion, M.Sebek, K.Sugimoto: "Rank-one LMI approach to robust stability of polynomial matrices"IFAC Symposium on System Structure and Control. (CD-ROM). A113 (2001)
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[Publications] 佐藤 淳, 杉本 謙二: "航空機の運動制御における2次安定化と部分極配置"日本航空宇宙学会論文集. 49・571. 239-245 (2001)
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[Publications] A.Satoh, K.Sugimoto: "Quadratic Stabilization with Partial Eigenstructure Assignment : Application to Flight Control Design"IFAC Symposium on Automatic Control in Aerospace. (CD-ROM). (2001)