2000 Fiscal Year Annual Research Report
大気の接地境界層内乱流輸送現象を取り入れた広域分布型融雪流出モデルの開発
Project/Area Number |
12650507
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
早川 典生 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70143815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅沼 順 筑波大学, 地球科学系, 講師 (40293261)
陸 旻皎 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (80240406)
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Keywords | 大気乱流 / 接地境界層 / 融雪 / 分布型流出モデル |
Research Abstract |
大気の地表面近くの接地境界層は地表面の影響を受けて、大気乱流が発達する.このような場合の乱流特性、運動量、水、熱の輸送量を測定し,解析するための野外観測を新潟県南蒲原郡中之島町の水田上において行った.その結果、乱流が発達した状態のもとで、風速分布はモーニン・オブコフの相似則に従い,輸送量の簡易推算法である分散法や風速分散法が適用可能であることを示した. 大気の接地境界層内の乱流輸送を取り入れることのできるモデルとして,融雪量を融雪機構ごとに算出するモデルを開発し,それを流域単位の分布型融雪流出モデルとして信濃川支川である魚野川流域(流域面積355平方km)について適用した.その結果,流域出口での流量、あるいは人工衛星画像より得られる積雪面責率をモデル計算値と合わせるためには、気温の分布と降雪量の分布について、モデル化が必要であることを明らかにした.このモデルで計算される積雪水当量分布を実測の結果と比較すると、モデルは大きめに見積っているようであり,モデルへの大気の接地境界層乱流メカニズムをとりいれたさらなる改良が必要であることが示唆された.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 龍見栄臣,早川典生,陸旻皎: "降雪・融雪現象を含む流出過程の分布型モデルによる解析"水文水資源学会2000年研究発表会要旨集. 180-181 (2000)
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[Publications] Norio Hayakawa and Minjiao Lu: "Estimating Snowfall Precipitation in Calculating Basin Runoff, supplement to EOS,"Transactions, American Geophysical Union. Vol.81,No.22 . WP41 (2000)
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[Publications] 光安功智,早川典生,浅沼順,工藤裕己: "水田上の大気境界層観測結果の評価"第18回土木学会関東支部新潟会研究調査発表会論文集. 51-52 (2000)
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[Publications] 上山宏,早川典生,陸旻皎: "分布型融雪流出解析における積雪水当量の分布"2000年度日本雪氷学会全国大会講演予稿集. 17 (2000)