2001 Fiscal Year Annual Research Report
山村住民の行動圏拡大に着目した道路整備評価指標の開発
Project/Area Number |
12650532
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
柏谷 増男 愛媛大学, 工学部, 教授 (00026254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽藤 英二 愛媛大学, 工学部, 助手 (60304648)
二神 透 愛媛大学, 工学部, 講師 (40229084)
朝倉 康夫 愛媛大学, 工学部, 教授 (80144319)
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Keywords | 道路整備計画 / 交通ダイアリー調査 / 交通行動分析 / 中山間地域 |
Research Abstract |
本年は(1)山村住民の1週間にわたる都市への交通に関する最適スケジュールモデルのシミュレーション分析、(2)昨年度の交通行動調査結果のデータベース作成、(3)交通行動の分析を行った。 シミュレーション分析では、都市滞在時間と山村滞在時間の評価パラメータ、都市から山村までの時間距離を操作変数として、1週間の都市への最適交通パターンを計算した。その結果、都市滞在を重視する人は2日の休日について毎日都市に交通、山村滞在を重視する人は1日のある時間を都市で過ごして残りの時間は山村に滞在、中間的な人はまる1日を都市でまた別のまる1日を山村で過ごすことが最適解であり、このパターンは市から山村までの時間距離にかかわらず安定して生起することがわかった。 本研究で調査した上浮穴郡3村住民のデータと一昨年実施した上浮穴郡久万町住民のデータを統合するデータベースを作成し、4町村住民の総合的な交通行動特性を調べた。まず、平均トリップ数においては3村住民の値は久万町住民よりも大きく、かつかれらの値は松山市民と比較して多かった。また、地区別のOD表を用いて分析すると、末端集落、中心集落、久万町中心部、松山市内の順に交通目的地の階層構造が明確であり、同階層の地区間の交通はきわめて少ないことがわかった。3村住民の松山市への依存度は大きく、一度松山に行くと多数のトリップを市内で行っていることなどがわかった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 三谷卓摩, 柏谷増男, 山内敏通: "山村住民を対象とした交通ダイアリー調査"平成13年度土木学会四国支部第7回技術研究発表会講演概要集. 298-299 (2001)
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[Publications] 三谷卓摩, 柏谷増男, 山内敏通: "交通ダイアリー調査を用いた山村住民の交通行動分析"第56回土木学会年次学術講演会概要集. (CD ROM2ページ). (2001)
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[Publications] Toshimiti Yamauchi, Masuo Kashiwadani, Yasuo Asakura, Eiji Hatoh: "Non-work Related Travel Behavior of Mountain Area Residents"Proceedings of the Eastern Asia Society for Transportation Studies. Vol.3,No.2. 203-216 (2001)
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[Publications] 柏谷増男, 山内敏通: "山村住民の都市への交通行動に関する基礎的考察"土木計画学研究・講演集. 24巻(CD ROM4ページ). (2001)
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[Publications] 三谷卓摩, 山内敏通, 柏谷増男: "利用施設の階層性に着目した山村住民のOD交通分析"土木計画学研究・講演集. 24巻(CD ROM4ページ). (2001)