2001 Fiscal Year Annual Research Report
画像解析手法による建築外装材料のエイジング持性の評価に関する研究
Project/Area Number |
12650581
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
橘高 義典 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20177877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 雅紀 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80315754)
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Keywords | 建築外装材料 / 長寿命化 / エイジング / 景観特性 / 素材感 / 色彩特性 / れんが仕上げ |
Research Abstract |
本研究は、建築物が、環境・景観造りに寄与し、社会的役割を果たしていくためには、建築物の構造材料的な性質のみならず、外装材の色彩特性の影響を考慮することが重要であり、周辺環境との色彩的調和を考慮した材料設計の実用化が期待される。当該年度は、建築外壁面のシュミレーションおよび実体調査による印象評価手法に関する総合的な検討を行うことを目標とした検討を行った。 建築外装材として印象評価が良いとされるタイル・レンガ・石材に着目し、外壁素材レベルとその集合体である外壁全体レベルについて、写真測光法に基づいて色彩情報を収集し、画像解析によるシミュレーション試料の官能検査により,エイジング感及び好ましさに及ぼす色相、明度、彩度、目地の種類、光沢度、観察距離等の影響を明らかにし、景観材料としての色彩特性とエイジング効果との関係を材料レベルで評価した。 また、都市景観において建築物を観察する場合、天候や視点等様々な要因によりその印象が異なる。そのため、実際の建築外壁面の調査結果により、エイジング効果が高いと判断されたれんが仕上げに関して、印象評価に大きく影響を及ぼす色彩情報(明度、コントラスト、集中度)を抽出し、その値が異なる各種モザイクパターンによる外壁面の模擬試料を作成し、エイジング評価に及ぼす影響を評価した。 以上の検討により、建築のエイジング評価には、一般的に観察距離が及ぼす影響が大きいことが示された。またレンガ仕上げに関しては、平均明度が及ぼす影響が大きく、長期使用後においても、低明度で落ち着きがあるような色彩特性の材料を選定することが望ましいとする結果を示した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 松山祐子, 橘高義典, 田村雅紀: "建築物外壁面のエイジング評価に及ぼす観察距離および色彩特性の影響に関する研究"日本建築学会学術講演梗概集. A-1. 44-45 (2001)
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[Publications] 松山祐子, 橘高義典, 田村雅紀: "建築物外壁面のエイジング評価に及ぼす観察距離および色彩特性の影響に関する研究"日本色彩学会会誌. Vol.24. 51-52 (2001)
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[Publications] Yoshinori KITSUTAKA, Yuko MATSUYAMA: "Aging Effect of External Building Materials"Proceedings of the 9th International Conference on Durability of Building Materials and Components, 9dbmc, Brisbane Convention & Exhibition Center. (印刷中). (2002)
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[Publications] Yoshinori KITSUTAKA, Yuko MATSUYAMA: "Aging Effect of External Building Materials"Memoirs of Graduate School of Engineering Tokyo Metropolitan University. No.51(印刷中). (2002)