2000 Fiscal Year Annual Research Report
自立共生型地方都市へのリデザインシステムとマネイジメントシステムの研究
Project/Area Number |
12650608
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小林 英嗣 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70002003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小篠 隆生 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00250473)
瀬戸口 剛 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20226674)
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Keywords | 都市周緑部 / 成熟社会 / 計画誘導指針 / 地域生活拠点 / コミュニティ・プランニング / 住環境維持計画 |
Research Abstract |
北海道諸都市を対象として、(1)都市周縁部の土地利用実態と計画の方向性、(2)近隣住区の概念に基づいて整備・形成された住宅地の住環境を成熟社会に対応した維持計画の視点と内容、(3)これら住宅地を支える地域生活拠点の再編プログラム、の3点から論考をすすめ、自立共生型地方都市のリデザイン・システムについて以下の考えを提案することが出来た。 I)都市周縁部の課題は環境問題や経済活動など行政域を越えて取り組むべき内容が多く、広域で共有しうる総合指針、Planning Policy Guidanceを設けることが必要である。 II)サスティナブルディベロプメントに基づいた計画が地方都市周縁部に必要である。 III)空間性(地域生活拠点における、多様な施設の集合により形成される外部空間の質)・機能性(施設機能の充実と施設環境の質)・ネットワーク性(施設間歩行空間ネットワークの充実とアクセシビリティ)が地域生活拠点再編計画の基本枠組みとなること。 IV)近隣住区により整備形成された住環境を成熟社会に対応した内容に変容させる住環境維持計画において、非物的計画要素の内容として、コミュニティ組織が自ら取り組むべき活動が重要となるため、地域の課題を包括的に扱うコミュニティの自主的な活動内容も計画事項とすること。 V)コミュニティ活動の中で地域の将来像や方向性を示すSocial Planning と、物的な環境を形成するPhysical Planningを同時に住環境維持計画の基本枠組みとすること。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 小林英嗣: "近隣計画の計画要素-アメリカ諸都市における近隣計画の実態-"日本建築学会技術報告集. 第10号. 215-218 (2000)
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[Publications] 小林英嗣: "住宅地計画を支える地域生活拠点の再編に関する考察"日本建築学会技術報告集. 第11号. 185-189 (2000)
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[Publications] 小林英嗣: "多者協議による都心街区再編時の公共性を担保する計画的枠組み"日本建築学会技術報告集. 第11号. 179-184 (2000)
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[Publications] 瀬戸口剛: "地方都市周緑部の土地利用の現状と計画の方向性"日本建築学会学術講演梗概集. 2000年号. 227-228 (2000)
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[Publications] 小篠隆生: "地域生活拠点の再編プログラムに関する考察"日本建築学会学術講演梗概集. 2000年号. 485-486 (2000)
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[Publications] 小林英嗣: "成熟神会に対応した住環境の維持・管理・改善計画の視点と内容"日本建築学会学術講演梗概集. 2000年号. 539-540 (2000)