2000 Fiscal Year Annual Research Report
「沖縄の戦後住宅の変遷に関する研究」-焦土の中からの住空間再生のプロセス-
Project/Area Number |
12650629
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
武者 英二 法政大学, 工学部, 教授 (10090664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永瀬 克己 法政大学, 工学部, 専任講師 (30061237)
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Keywords | 疎開 / 収容所生活 / 占領軍 / 写真資料 / コンピュータ処理 / USCAR資料 |
Research Abstract |
戦後半世紀以上が経過し、記録資料の極めて少ない中で終戦直後の居住状況を知る人々の存在は大きい。 初年度としては,目的に鑑み早急に聞き取りとそれに必要な資料調査を開始した。記録しておかねばならない米軍の本島上陸から終戦直後にかけてのことを中心に調査研究を行った。 1)米軍の上陸を前に疎開を行った状況。「どの地にどのように疎開したのか」。 2)戦禍から逃れたが元の集落に戻れず過ごした3年程の「収容所生活とその周辺状況」。 そしてそれらの建築的、空間的なものがどのようなものであったか。 3)終戦直後、一般民衆の写真撮影は禁止されており、「占領軍の従軍記者やカメラマンが撮った住民の様子や物的環境の写真」が現在沖縄公文書館に収集されている。これが貴重な米国のUSCAR資料である。その多くは建築物を目標に撮っているわけではないが、それを丹念にひもとくことによって背後に写っている住居や建築の概要を抽出することができた。しかしそれらは、研究対象地の小湾でなかったり、場所が不明であったため住居や建築の概要把握に留まった。 これらの研究項目により、ブランクとなっていた終戦直後の仮設住空間の様相を抽出することができた。聞き取りによって得られた住生活とその物的空間、環境についてはできるだけ図化を行った。 この住生活記録や図化にあたっては、コンピュータ処理を行うことによって、データ分析と図解を行うことを容易とし、記憶収容量を高めることができた。
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Research Products
(1 results)