2000 Fiscal Year Annual Research Report
地域共生型社会における持続可能な都市形態及び地域構造の研究
Project/Area Number |
12650634
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
海道 清信 名城大学, 都市情報学部, 助教授 (80278332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 耕司 名城大学, 都市情報学部, 助教授 (80220599)
片木 克男 米子工業高等専門学校, 教授 (30043607)
水原 渉 滋賀県立大学, 環境教育学部, 教授 (70166031)
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Keywords | コンパクトシティ / サスティナブルシティ / 地域共生 / 持続可能性 / 都市空間 / 都市計画 / 地方都市 / イギリス |
Research Abstract |
1.わが国都市の長期的な人口密度低下傾向と都市計画的対応を解析し、市街地の人口密度と生活関連施設の利用圏域との統計的な関連性を主要都市に関してまとめた。 2.米子市の歴史的な市街地を対象に、地区内道路や駐車スペースの実態と世帯アンケートで、駐車場利用実態とアクセス環境整備要求との矛盾関係を把握し、居住地整備の方向性を考察した。また、中小都市の広域利用施設の市街地立地特性を解析するために、典型都市を対象にアンケート調査を実施した。 3.羽島市(全市)、可児市(団地の高齢者世帯)において、住民の生活交通行動調査を実施した。また、桑名市において歴史的な市街地と新興住宅地をとりあげ、地域に対する住民意識の違いを対比させた。 4.ドイツにおいて、アーヘン工科大学のクルデス教授から都市計画・地域計画のレビューを受け、アーヘン市市役所にて地区詳細計画の運用実態と都市計画の外部地域の状況を調査した。ケルン市役所、NRW州のケルン広域行政区官庁にて、土地利用計画、地域計画について議論し、資料収集を行った。 5.イギリスにおいて、ロンドン、バーミンガム市の最近の開発状況を調査し、レディング市とサウスオックスフォードシャーの行政機関にて、めざしている都市像、開発コントロールの状況、市街地の開発実態を調査した。イタリアの歴史的なコンパクトシティとして、ベニス、シェーナ、ボローニア等を訪問して、市街地空間特性を調べた。 6.文献により、アメリカのシアトル市の総合計画、ニューアーバニズム、ヨーロッパにおけるコンパクトシティを巡る状況、日本のコンパクトシティに関わる構想を調べた 7.以上を踏まえて、日本型コンパクトシティの基本概念を10項目(段階的な圏域構成、アーバンビレッジ、交通計画と土地利用との結合、アーバン・デザイン重視、都市の強化など)にまとめた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 田泰宇,海道清信 他: "地方都市における居住地型別の購買行動特性-戸外生活行動からた中小都市空間特性に関する研究-"日本建築学会計画系論文集. No.540. 237-242 (2001)
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[Publications] 片木克男: "歴史的密集市街地における車利用実態とアクセス環境整備要求"日本建築学会中国支部研究報告集. 第24卷. (2001)
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[Publications] 水原渉: "ドイツの空間計画における住民チェック"前衛. 11月号. 26-35 (2000)
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[Publications] 海道清信: "地方都市における市街地空間の低密度化に関する考察-都市空間のコンパクト性について-"日本建築学会東海支部研究報告集. 717号. 717-720 (2000)