2002 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアと東南アジアのアール・デコの建築に関する研究
Project/Area Number |
12650641
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
吉田 鋼市 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (60111704)
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Keywords | アール・デコ / 近代建築 / 東アジア / 東南アジア |
Research Abstract |
1.平成14年度は、インドネシアのジャカルタとバンドンの2都市を調査した。平成11年夏に、本研究の事前調査として北京・天津・上海、平成12年度にはハルビン・藩陽・長春・大連・青島・香港・マカオ・シンガポール・クアラルンプール、平成13年度にはバンコク・ホーチミンシティ・ハノイ・プノンペン,・ヤンゴン・ソウル・台北の諸都市を調査した。結局、東アジアと東南アジアの21都市を調査したことになるが、現在、これらの調査で得られた成果の報告書を鋭意作成中である。 2.バンドンは、アール・デコの遺構の宝庫ともいえる都市で、Braga通りはアール・デコの伝統的建造物群保存地区的な様相を呈する。これらをつくったのはおそらくオランダで学んだ建築家であろうが、その中心人物はWolff Schoemakerではないかと思われる。彼にはVilla Isola(1933年)というアール・デコの傑作があるが、独立記念館(第1回アジア・アフリカ会議場;1955年)など戦後の作品でも同様なスタイルを貫いている。 3.現在のところ、まだ成果の発表はしていないが、これまで蓄積したデータをまとめて報告書とするとともに、書物としても刊行したいと考えている。
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