2000 Fiscal Year Annual Research Report
高い抗体産生能を持つデンドリマー型エイズワクチンの合成
Project/Area Number |
12650873
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
瓜生 敏之 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (80011005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬘谷 要 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (20251465)
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Keywords | エイズワクチン / リジンデンドリマー / 糖鎖ペプチドデンドリマー / エンベロープ糖タンパク質 / V3ループペプチド / 抗体 / オルニチンデンドリマー / セロビオース |
Research Abstract |
アミノ酸の変異を起し易いエイズウイルスに対応できる、抗体を産生しやすいワクチンを作ることが目的である。まず、エイズウイルスのエンベロープ糖タンパク質gp120中のペプチドシーケンスを付けられる糖鎖ペプチドデンドリマーを合成した。リジンデンドリマー第1世代はアラニルリジンにDi-Boc-リジンを反応させて作った。2つのアミノ基の保護基であるBoc基を外したリジンデンドリマー第1世代にDi-Boc-リジンを反応させて、リジンデンドリマー第2世代を作った。同様にして、リジンデンドリマー第3世代を得た。 糖鎖として、セロビオースを選んだ。セロビオースは、反応性の高い還元末端を外側に向けて、リジンデンドリマーに結合させるために、非還元末端の4'位に2-カルボキシル-エチル基を結合させる反応を見いだした。セロビオースを出発原料に約10段階の反応で、4'-カルボキシルプロピル-1-ベンジル-セロビオースが約6g得られた。 リジンデンドリマーのアミノ基とセロビオース誘導体を結合させる反応には、BOP試薬による縮合反応を利用する予定である。1つのデンドリマーに含まれる還元末端の数を制御することも計画中である。 もう一つのデンドリマーとして、アミノ酸のオルニチンから出発して、第二世代のオルニチンデンドリマーを合成した。リジンと比較して、オルニチンデンドリマーの方が溶媒への溶解性が低く反応性は乏しいので、オルニチンデンドリマー第3世代の合成はまだ進行中である。 エイズウイルスの抗原タンパク質として、エンベロープ糖タンパク質gp120中の抗原性の高い部位であることが知られているV3ループペプチドシーケンスを選び、環状ペプチドを分子設計した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] K.-J.Jeon,K.Katsuraya,T.Inazu,Y.Kaneko,T.Mimura,and T.Uryu: "NMR Spectroscopic Detection of Interactions between a HIV Protein Sequer and a Highly Anti-HIV Active Curdlan Sulfate"J.Am.Chem.Soc.. 122. 12536-12541 (2000)
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[Publications] K.-S.Kim,K.Katsuraya,Y.Yachi,K.Hatanaka,and T.Uryu: "Synthesis of Lysine-Core Dendrimer Containing Long Pyrrole-Terminated Alkylene Derivative"Sen-i Gakkaishi. 56・12. 584-591 (2000)
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[Publications] H.Hattori and T.Uryu: "Synthesis and Properties of Photochromic Liquid-Crystalline Copolymers Containing Both Spironaphthoxazine and Cholesteryl Groups"J.Polym.Sci.. 38. 887-894 (2000)
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[Publications] K.Katsuraya,K.Hatanaka,K.Matsuzaki,and K.Yamaura: "Assignment of Finely Resolved ^<13>C NMR Spectra of Poly (vinyl acetate)"Macromol.Rapid Commun.. 21. 697-700 (2000)
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[Publications] T.Uryu,K.Katsuraya,K.-J.Jeon,and Y.Gao: "Hydrocolloids, Part 2, Ed.K.Nishinari"Elsevier, Amsterdam. 487 (2000)