2001 Fiscal Year Annual Research Report
アブラナ科種間キメラを用いたミトコンドリア、葉緑体ゲノムの改変
Project/Area Number |
12660004
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
平田 豊 東京農工大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (50113866)
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Keywords | アブラナ科植物 / 合成キメラ / ミトコンドリアゲノム / 葉緑体ゲノム / ヘテロプラズミー / 細胞質雄性不稔 / オグラ細胞質 / 回復系遺伝子 |
Research Abstract |
研究計画に沿って、主にキャベツとコマツナとの種間キメラから得られたオグラ型雄性不稔細胞質を持つハクサイの細胞質ゲノムの解析を続けている。現在まで、以下のような成果が得られ、一部論文として発表した。 1.アブラナ科近縁10属、40種、キャベヅとハクサイ451品種のorf138およびオグラ型atp6の特異的プラマーでその存在を調べたところ、やはり低コピーでorf138やオグラ型atp6を持つ材料が見いだされた。これは、すでにアブラナ科分化前にダイコンのオグラ型細胞質雄性不稔遺伝子が分化していたことを示している。そして、オグラ型細胞質の導入は必ずしもダイコンから行う必要がないことが明らかとなった。さらに現在解析中である。 2.葉緑体ゲノムは、未だ物理地図も作成されず、手がかりが少ないので、オグラ型の葉緑体ゲノムの特徴的な構造を見いだせていない。 3.また、ミトコンドリアのマップはorf138の周辺についてオグラ型細胞質雄性不稔型構造が完全に存在し、さらにフルマップの作成をめざして進行中である。ただし、BACクローン作成が比較的困難である。 4.日本および中国ハクサイ品種より、本研究の材料であるハクサイ型オグラ細胞質を回復させると思われる2系統を見いだした。これを元に解析を更に進める。また、B.napusに導入された回復系の機能は解析中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Cheng L. et al.: "Equiaent Lantegeneration from colyledan-de-ried prstoplasts of cyto plasmic mole-rterile taber misterd(Brasvenywia)"Acta Phytophysiologica Simica. 27. 437-440 (2001)
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[Publications] Zhou, J. et al.: "Interactions between different gentypic tissue in atrus graft chimera."Fuplytica. (in press). (2002)
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[Publications] 尚秋濱: "ダイコンとキャベツとの属間キメラの単養繁殖で認められた新しいタイプの出現とその特徴"育種研究. 4巻(印刷中). (2002)
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[Publications] Hirata, Y. et al.: "Msleailes mechanism of graft Transformation in Capsicum A"Proceedings of XIth Meeting on Capsicum and Eggplant. 100-102 (2001)
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[Publications] Pakozdi, K. et al.: "Cytoplasuic male sterildty in pepper"Proceedings of XIth Meeting on Capsicum an Eggplant. 47-52 (2001)
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[Publications] Pakozdi, K. et al.: "Analysis of cytoplasmic male sterilily pepper genotypes"Proceedings of Annual Meeting of Plat Preiding. 109. 52 (2002)