2001 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子導入による低硝酸塩含有作物の作出に関する研究
Project/Area Number |
12660009
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
小川 京子 日本女子大学, 理学部, 助手 (60130738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三位 正洋 千葉大学, 園芸学部, 教授 (30093074)
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Keywords | 硝酸還元酵素 / 亜硝酸還元酵素 / 遺伝子導入作物 / 硝酸塩蓄積 / メトヘモグロビン血症 |
Research Abstract |
植物の重要な窒素源である硝酸塩は、野菜などに多量に蓄積して存在している。現在食品中の硝酸塩の存在は亜硝酸塩の前駆物質として食品衛生上また健康上の重要な問題点となっている。本研究では、この硝酸塩を低減させた野菜を作出するために硝酸同化系に関与する遺伝子(とくに硝酸還元酵素)を遺伝子組換えにより導入し、強制的に硝酸イオンを消費させることにより硝酸塩含量の低下した野菜を作成することを目的としている。 平成13年度は、レタス(研究代表者)とホウレンソウ(研究分担者)を材料として以下のように実施した。 レタス-複数の遺伝子を多数回導入可能であり、標識遺伝子が組換え体に残留しないというMATベクターシステムを使用する予定であるが、コントロール用のMATベクターを用いて、アグロバクテリウムによる形質転換を平成12年度に引き続き行った。現在も、形質転換体の選抜中であり、またMATベクターへの硝酸還元酵素遺伝子の組み込み等のベクター構築を行っている。 ホウレンソウ-品種間差異、培養のホルモン条件など植物体再分化の条件検討を行い、再分化条件は確立されつつあり、アグロバクテリウムを用いた形質転換実験も平行して行い、現在形質転換体の選抜中である。 平成14年度は、レタスとホウレンソウの形質転換体の硝酸イオン及びアミノ酸の成分分析を行い、形質転換体の検定と評価を行う予定である。
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