2002 Fiscal Year Annual Research Report
ブドウの果粒の発育に関連するジベレリンの同定とそれらを利用した無核化技術の開発
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12660019
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
松井 弘之 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90081546)
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Keywords | 無核化 / ブドウ / キャンベル・アーリー / デラウェア / 甲州 / GA_3 / GA_4 / GA_7 |
Research Abstract |
GA_3処理により全てのブドウ品種を無種子化できない原因を内生GAsとの関係において明らかにしようとしてきた。これまでの2年間の研究により、いずれの品種においても内生GAsは3画分群(I、IIおよびIII)で活性が認められた。しかし、各画分の活性の強さは品種によって異なっていた。また、'キャンベル・アーリー'の主要内生GAs(III)である、GA_4およびGA_7が花粉発芽に及ぼす影響をGA_3と比較調査した結果、'キャンベル・アーリー'や'デラウェア'ではいずれのGAsでも発芽を抑制したが、'甲州'ではいずれのGAsでも抑制効果が著しく弱かった。 そこで本年度は、内生GAsと単為結果誘起能力との関係を明らかにするため、'キャンベル・アーリーおよび'甲州'から抽出したGAsを両品種の開花期と開花2週間後の2回除雄した子房(果実)に処理し、単為結果の誘起を試みた。'キャンベル・アーリー'のIII画分群処理は、両品種ともに高い着果率を示した。また、II画分群処理では'キャンベル・アーリー'および'甲州'ともに着果率は低く、I画分群処理では'甲州'のみ着果がみられた。これに対して、'甲州'のIII画分群処理は'キャンベル・アーリーで約40%の着果率が得られたが、'甲州'では全て落果した。II画分群処理では'キャンベル・アーリー'では100%の着果率を示したが、'甲州'では全て落果した。さらに、I画分群処理では'キャンベル・アーリー'では100%の着果率を示したが、'甲州'では約40%の着果率であった。なお、内生のGAsと花粉の発芽率との関係を調査した結果、内生のGAsとは関係なく、GAs活性が認められない画分で強い花粉発芽抑制が認められた。以上の結果から、品種によって単為結果あるいは果実の生長に関連するGAsが異なっている可能性が示された。また、単為結果を誘起するGAsと花粉発芽抑制とは関係ないことが判明した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Matsui H., T.Hori, H.Ohara, K.Ohokawa: "Effect of gibberellins on induction of parthenocarpic berry growth of three grape cultivars and their endogenous gibberellins"ASEV 52^<nd> Annual Meeting. 81 (2001)
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[Publications] Kato K., H.Ohara, E.Takahashi, H.Matsui: "Endogenous gibberellin-induced parthenocarpy in grape berries"Acta Hort.. 514. 69-74 (2000)