2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12660129
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
平 英彰 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (10293242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 環 鳥取大学, 農学部, 助手 (90294347)
山本 福寿 鳥取大学, 農学部, 教授 (60112322)
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Keywords | スギ / 雄性不稔 / 植物ホルモン / エチレン |
Research Abstract |
今年度は、雄性不稔の原因を明らかにするために、9月から12月までの期間、およそ10日ごとに雄性不稔個体2個と、正常個体の雄花を採取した。花粉形成の観察用雄花は酢酸エタノールで固定し、4℃で保存した。保存した雄花は、簡易な押しつぶし方と、パラフイン切片法で顕微鏡標本を作製し、花粉形成の過程を観察した。また、エチレン発生量の調査用雄花は、0.5gバイアル瓶に詰め、30℃で5時間インキュベートした。その御、容器内のガスを1mlシリンジで取り出し、ガスクロマトグラフィーで容器内のエチレン量を測定し、時間単位に発生するエチレンの用を定量した。定量にはアルミナカラムを用い、カラム温度80℃、インジェクター デテクターともに120℃の条件下にて測定を行った。 雄性不稔個体No540は、四分子期まで、正常に花粉が分化するが、四分子期後、花粉母細胞の分化は中断し、四分子の状態で花粉母細胞が残り、花粉は形成されなかった。また、No818は減数分裂に異常が観察された。その結果、四分子期の花粉母細胞は等分に4分化されず、著しく大きさの異なる花粉が形成された。 エチレンの発生はNo540の固体のみ四分子期にエチレンの放出ピークが認められた。他の固体には、エチレンの放出は認められず、No540の固体の不稔にエチレンの発生が関与していることが示唆された。
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