2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12660133
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小川 一治 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (90224097)
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Keywords | クスノキ / 生存曲線 / サイズ構成 / 転流バランス |
Research Abstract |
大学構内に植栽されているクスノキを材料とし、2000年7月から12月まで期間中、果実の生存曲線と果実のサイズ構成について測定した。果実の生存曲線の作成は結実後、68個体識別し、7月から10月までは月2回、11月から12月までは月1回の間隔で識別個体の落下消失、枯死を調べることによりおこなった。また、果実のサイズ構成は、シュートを数本採取し、シュートに付着した果実を50個体とり、その果実の直径、乾燥重量を測定することにより解析した。この測定は、結実後7月から10月までは月2回、11月から12月までは月1回の間隔で実施された。また、12月には果肉と種子のそれぞれの乾燥重量と種子の直径が測定された。 果実の生存曲線から果実は結実後落下消失し、枯死による消失は少ないことがわかった。また、果実直径と乾重との間には単純相対成長が成立し、相対成長係数の変化がみとめられた。果実重の頻度分布は測定開始時にはL型を示したが、ある程度時間が経つと2山型を示した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] K.Ogawa: "Time trajectories of mass and density in a Chamaecyparis obtusa seedling population"For.Ecol.Manage.. 142. 291-296 (2001)
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[Publications] K.Ogawa: "Quantitative analysis of translocatory balance for reproduction in woody species during their whole reproductive periods"J.For.Res.. (発表予定).