2001 Fiscal Year Annual Research Report
ウニ病原細菌Flexibacter SP.の生存戦略に関する研究
Project/Area Number |
12660159
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田島 研一 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (80002252)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤辺 智雄 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助手 (30241376)
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Keywords | ウニ / 種苗生産 / 斑点病 / Flexibacter sp. / VBNC |
Research Abstract |
本年度は、通常の培養法では検出できない生理状態にある斑点病原因菌Flexibacter sp.を検出するための手段として、同菌の16S rRNAの塩基配列からの特異プローブの作成を試みた。 1.原因菌Flexibacter sp. 12-N株を含む原因菌6株の16S rRNAの塩基配列を決定した。 2.データベースに登録されているFlexibacter属、Cytophaga属、Flabvobacterium属細菌の16S rRNAの塩基配列との比較から、原因菌に特異的な塩基配列部分、大腸菌のnumbering 454番目から478番目に相当する20塩基を見出した。 3.この20塩基をforward primerとし、riverse primerとしてユニバーサルプライマーである1540Rプライマーを用いたプライマーセットを作製した。 4.F-2株を含む斑点病原因菌6株、F-2株のVBNC細胞、Flexibacter属菌4株、Cytophaga属菌9株、Flabvobacterium属菌8株、Vibrio属菌8株およびウニ個体・ウニ飼育施設から分離した原因菌類似菌30株を供試してPCRを行ない、前記プライマーセットの特異性を検討した。 5.その結果、原因菌およびF-2株のVBNC細胞以外には増幅産物はみられなかったことから、前記プライマーセットを用いたPCRにより、斑点病原因菌Flexibacter sp.の特異検出の可能性を示唆した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 谷内 喜一: "エゾバフンウニ斑点病原因菌Flexibacter sp.F-2株の低温環境における生残性"日本水産学会誌. 68巻・1号. 46-51 (2002)
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[Publications] 曽我部 陽子: "ウニ病害原因菌Vibrio spp.の同定のための16S rRNA遺伝子を標的にした特異的PCRの開発"日本水産学会誌. 68巻・2号(掲載予定). (2002)