2000 Fiscal Year Annual Research Report
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12660233
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| Research Institution | Ehime University |
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Principal Investigator |
山下 淳 愛媛大学, 農学部, 教授 (40036405)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 勲 愛媛大学, 農学部, 助教授 (70036325)
鶴崎 孝 愛媛大学, 農学部, 教授 (50036323)
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| Keywords | イチゴ栽培 / 省力化 / ガントリシステム / シーケンス制御 / ロータリ耕うん / 病害虫防除 / Mets / 労働負担 |
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| Research Abstract |
イチゴ栽培における規模拡大には、労働時間の短縮化及び身体負担の軽減化が必須であり、この対応技術として畦栽培イチゴを対象にしたガントリシステムの開発研究を行った。今年度の研究実績は、次のようである。
1.ガントリ及び横移動台車の試作と走行・制御性能に関する基礎研究
(1)大型(連棟)イチゴハウス用として2畦を跨ぐ型のガントリ(全長2m、質量174kg)及び、これを次の畦へ移動させるための補助手段としての自動走行(横移動)台車を試作した。(山下)
(2)横移動台車への乗せ込み・横移動・その後の畦間走行の一連動作の制御はプログラマブルコントローラで行い、その動作確認実験を行った結果、所要時間は約75秒で確実に移動できることを確かめた。(山下)
(3)搭載する各種作業機のうち、とくに重負荷作業であるロータリ耕うん及び畦立て作業に対するガントリ(走行用モータ200W)の適正な走行速度について検討した結果、ロータリ耕うん(耕幅120cm)の場合、耕深11.5cm、ロータリ回転速度240rpmのとき約40cm/sec、畦立て作業では、畦高さ28cmのとき約7cm/secであることを明らかにした。(山下、鶴崎、松本)
2.薬液散布および収穫に関する応用研究
(1)ガントリに薬液散布システムを搭載し、イチゴの葉裏面(感水紙貼付)における散布薬液の付着程度を色彩色差計(b^※値および変動係数)で測定し、慣行の手散布の場合より薬液付着が良いこと、10アール当たりの散布所要時間(3.0時間)は、手散布(5.2時間)の約58%で、省力的であることを確認した。(山下、松本)
(2)収穫作業台を2個装着し、各作業者の乗車収穫時におけるO_2消費量及び表面筋電図を測定した結果、ガントリによる作業では作業者の筋負担並びに全身負担(Mets)が著しく軽減できることが判明した。(山下、鶴崎)
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[Publications] 山下淳: "イチゴ栽培用ガントリシステムの開発研究-走行部における力学特性-"農業機械学会第60回(平成13年度)年次大会講演要旨. (印刷中). (2001)
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[Publications] 山下淳: "イチゴ栽培用ガントリシステムの開発研究-2畦用ガントリのハウス内適応性-"農業機械学会関西支部報. 89号. 110-113 (2001)
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[Publications] Jun Yamashita: "Automated Vehicles on a Track for Greenhouse Automation"Proc.of the XIV Memorial CIGR World Congress 2000. 1380-1385 (2000)
