2000 Fiscal Year Annual Research Report
ヘルパーT細胞Th1/Th2バランスを制御する転写因子の検索
Project/Area Number |
12670140
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
谷口 武利 高知医科大学, 医学部, 助教授 (90127944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 敦樹 高知医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40281737)
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Keywords | ヘルパーT細胞 / MHCクラスII / ホルボールエステル(TPA) / IFNγレセプター / Th1、Th2の誘導 / ルイス・プラウンノルウェーラット / RT-PCR法 / サイトカイン |
Research Abstract |
我々は、ヒトMHCクラスII(HLA-DR)遺伝子の調節機構をマクロファージ系ヒト白血病THP-1細胞で検討し、この遺伝子発現にDNase I hypersensitive site(DHS)の関与を示し(Biochimie 1996,77:472)、その後、THP-1細胞の核抽出液にこのDHS-DNAと結合する蛋白が検出され、この蛋白がIL-2誘導にも関与するNF-90であることを明らかにした。(Biochemistry 1999,38:3355)最近、申請者はホルボールエステル(TPA)でTHP-1細胞を分化誘導するとクラスII分子が著しく増加するという現象を発見し、STAT1、CIITA、IFNγレセプターの発現レベルを調べた結果、この現象はTPA処理によるIFNγレセプターの増加が原因であることを解明し報告した。(J.Immunol.1999,162:4381)そこで、IFNγレセプター遺伝子の調節領域を用いたレポーター遺伝子を作成し検討した結果、IFNγレセプター遺伝子のTPAの作用部位(シス-エレメント)を明らかにした。(投稿中)一方、ルイスとブラウンノルウェー2種のラットでOvaを用いてTh1、Th2を誘導すると、明らかな片寄りがあり、遺伝的背景に原因していることを示唆して来た。そこで、この誘導条件を用いて、Th1、Th2誘導の指標となる典型的転写因子、シグナル伝達因子、サイトカイン、およびそのレセプターなどに対しRT-PCR法で検討したところ、興味深い結果が得られた(投稿中)そこで、幾つかの点に着目して更に詳細な検討を行っている。
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Research Products
(1 results)