2000 Fiscal Year Annual Research Report
新奇な転写活性化機構を構成するプロモーター上のステム・ループ構造
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12670148
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
野本 実 産業医科大学, 医学部, 講師 (00164749)
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Keywords | ステム・ループ構造 / 転写活性化 / Gal NAc T3遺伝子 / IL13受容体遺伝子 / クロマチン構造 / マイクロコッカル・ヌクレアーゼ |
Research Abstract |
腺組織に特異的に発現する糖転移酵素Gal NAc T3の遺伝子プロモーター領域や抗癌剤耐性細胞で発現亢進するインターロイキン13受容体の遺伝子プロモーター領域は、ともにG・Crichな配列であり、約60塩基からなるステム・ループ構造を形成し、転写の制御に重要な役割を果たしていることが示唆されている。 Gal NAc T3遺伝子に関しては、in vivoでステム・ループ構造を形成していることを明らかにし、既に発表した(Cancer Res.59(24)6214-6222,1999)。本年度は、まずインターロイキン13受容体遺伝子のプロモーター上に示唆されていたステム・ループ構造が、in vivoで形成されていることを確認した。 こうした60塩基にも及ぶステム・ループ構造を安定に形成するには、通常のヌクレオソーム構造と両立することは難しいと考えられる。そこで、ヌクレオソーム構造のリンカー部位を優先的に切断するマイクロコッカル・ヌクレアーゼを用いて、その切断点を解析したところ、Gal NAc T3・インターロイキン13受容体両遺伝子ともに、プロモーター領域にヌクレオソーム構造が形成されていないことが判明した。 この知見は、ステム・ループ構造が転写制御に重要な役割を果たしていることを補強するものであり、同時に、in vivoでのステム・ループ構造の形成が、別の観点からも検証されたものであると考えている。 ステム・ループ構造を保持・安定化する蛋白質因子のクローニングに関しては、培養細胞から因子を単離・精製し、その部分アミノ酸配列からクローンをスクリーニングする方針であるが、部分アミノ酸配列決定に必要な量の因子精製に難航している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Gunnji Nagatani et al.: "Transcriptional activation of the human HMG1 gene in cisplatin-resistant human cancer cells"Cancer Research. 61(3)(in press). (2001)
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[Publications] Toshihiro Imamura et al.: "Interaction with p53 enhances binding of cisplatin-modified DNA by High Mobility Group 1 Protein"J.Biol.Chem.. 276(?)(in press). (2001)
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[Publications] Ken Kato et al.: "Structure and functional analysis of the human STAT3 gene promoter : alteration of chromatin structure as a possible mechanism for the upregulationin cisplatin-resistant cells."Biochim.Biophys.Acta. 1493(1-2). 91-100 (2000)
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[Publications] Shinwa Yamada et al.: "Alcoholic Fatty Liver differentially induces a Neutrophil-chemokine and Hepatic Necrosis after Ischemia-reperfusion in rat."Hepatology. 32(2). 278-288 (2000)
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[Publications] Suni Lee et al.: "Expression and regulation of a gene encoding neutral recognition molecule NB-3 of the contactin/F3 subgroup in mouse brain."Gene. 245(2). 253-266 (2000)
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[Publications] Noritaka Adachi et al.: "Cell-cycle regulation of the DNA topoisomerase II α promoter is mediated by proximal CCAAT boxes : possible involvement of acetylation."Gene. 245(1). 49-57 (2000)